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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

Assassin 第1章 2話 「蒼の世界の神より」

・・・もう何時間経ったんだろうか、今自分が何処にいるのかも何しているのかも分からない
自分の名前も分からない
「吉樹浩二!!」
「!!」
声が聞こえた、浩二は目を開けた
そこにはとてつもなく美しい蒼の世界が広がっていた
頭上で咆哮が聞こえた
浩二は音のしたほうを見上げた
眩い閃光だ
その直後、煉獄ともいうべき火球が浩二を襲った
咄嗟にステップで避けた
すると、蒼く染まっている空から赤黒い竜が降りてきた
竜の上には人らしきものが乗っていた
顔は隠している、黒いマントを身にまとっていた
「手荒な真似をして悪かった、私はラヴォルだ」
浩二は首をかしげた
「・・・ここは何処だ、俺は生きているのか?」
「おまえは撃たれて死んだ。しかし、私が肉体だけは取り戻しておいた」
「どういうことだ、他の仲間は?」
「残念だ、あいつらは撃った奴に捕えられた」
浩二は状況を理解したらしく、落胆した
静寂ともいうべき世界が訪れた、一瞬闇が来たかと思うと、光が矢のように飛んでくる
そんな世界に思わず絶句してしまった浩二に、手を差し伸べたように言葉を発したものがいた
ラヴォルだった
「あいつらを、殺せ、仇を討て!!」
浩二は一瞬で現実に引き戻された、そして口を開いた
「誰が、殺したんですか・・・」
「ポルタという惑星の中心島、ヴェルタイトの大将軍、ミラ・・・」
あの紅い光を帯びた目をした奴は、只者ではないと悟っていた浩二の感は当たっていた
まさか別の惑星の奴だと思わなかった
「魔物なんですか?」
質問されたラヴォルは、笑って答えた
「いや、人間だ。ポルタは、第二の地球と神の間では呼ばれている。」
「え・・ラヴォルさんは、神だったんですか?」
「もちろん、でなきゃ竜に乗って来ないだろ」
「あ・・・そうですよね」
浩二は納得した、まさか殺したのが別の惑星の人間で、自分を助けたのが神だとは夢にも思わなかったが・・・
しかし、浩二は何かつっかかりを感じた
「ミラって、今何をしようとしているのか分かりますか?」
「それを言おうと思って助けたんだ、分からないわけがない。今あいつは、軍を起こして地球そのものを破壊しようとしている」
浩二は憤りを覚えた
「どうすれば、止められますか?」
「それは、単純だが・・・至難の業だ」
「え?」
「ミラを殺せば、指揮系統は崩れる。だが、いくらお前でも、三人の将軍が率いるミラの10万の軍に一人で立ち向かうことは無謀だろう」
「確かに・・・」
「そこで、私に提案がある。」
ラヴォルはそういうと、竜の背に飛び乗った
「もう少し眠っててもらうぞ!!!」
そういうと、蒼い世界は一瞬で閃光に変わり、闇が訪れた
「また、殺られたのか・・・」
浩二は絶望に浸った

光が眩しい・・・
心地いい風だ・・・
風の音が聞こえてくる・・・
だが、目の前に何か影のようなものが映った後に、ドン!という何かが落ちる音がした
「うわぁ!」
浩二は飛び起きて辺りを見回し、思わず黙ってしまった
はるか向こうに、垂直にそびえたつ山が見える
後ろには海、自分がいる場所が、初めて理解できた
「ヴェルタイトか」
そういうと、自分の下に落っこちていたバッグを拾って、中身を確認した
まず、水の入ったペットボトル、地図が見つかった
早速ペットボトルをとって中の水を飲み干した
そして、ペットボトルをしまおうとしたとき、浩二は思わず声をあげてしまった
「コルトガバメント!!」
バッグの中には、45口径のコルトガバメントM1911A1が入っていた
奥のほうを見ると、予備のマガジンが2つ、サバイバルナイフが一つ入っていた
浩二は自分の服を見た、黒い独特の服だ
腰の帯は、多分刀を差す場所だろう
とりあえず地図を片手にバッグを背負い、歩き始めた
30分ほど歩くと、地図に書かれた村が見えてきた
しかし、歩哨が立っている。浩二は咄嗟にしゃがんだ
気付かれた
頭上を、弾丸がかすめた
村の入り口からだ
敵とみなされたのだろう
浩二は道を外れ、右に回り込んでガバメントを抜いた
「殺るか」
音も立てずに銃を構えてる奴近づき、後頭部に銃口を当てた
「撃つな!!」
驚くことに、日本語で話していた
「動くな」
浩二は驚きながらも奴の銃を取り上げた
M4A1だ
「俺はミラを殺しに来た。敵ならここで殺させてもらう」
思わず言葉にでてしまった
「え・・・?そうですか。申し訳ございませんでした、あなたの名前は?」
「吉樹浩二だ」
「!!・・・すぐ案内します、ついてきてください」
浩二は戸惑いながらもその男について行った
村に入ったとたん、家から人が出てきて歓声を浴びた
そして一際目立つ建物の中に入った
「おまえが吉樹浩二か。ミラに殺され、ラヴォルに救われた奴か・・・」
奥から声がした
入っていくと、老人と若い男がいた
「私はこの村の村長だ・・・話は神の使者からうかがっている、おまえの仲間は全員ミラに捕えられたようだな、殺されて」
「村長、やめてあげてください」
若い男が言った
「あの、その着ている服・・・」
浩二は質問した
「ああ、これか。これは、平民の反対派軍の将校用戦闘服だよ」
「え・・・」
浩二は動揺した
そんな浩二を横で見ていた若い男は微笑みながら言った
「私は反対派軍の将軍フライだ、君は反対派軍の、しかもいきなり将校だ。誰かが討たれたら君は臨時的に将軍に上がれる位置だ」
フライと名乗った男は手を差し伸べてきた
浩二はその手を握った
「よろしく」
フライの目は透き通った光を帯びていた
思わず浩二もうなずいた
「今日はこの村に泊まっていけ、明日の夜に軍を中心都市クラウストに集結させる。その前にあんたの武器を調達する。ついてきなさい・・」
フライはそういうと、月の光が差す闇に出た
浩二はそのあとを追っかけて行った・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-04 07:08 | 小説「Assassin」