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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

Assassin 第1章 3話 「紅剣」

「着いた」
フライは建物の前で止まるとそう呟いた
一見なんの変哲もない建物だが、扉を開けると地下に続く階段が見えた
よく入り口を観察すると、武器屋と書いてあった
浩二はびっくりして言ってしまった
「あ、あの・・・武器なら持ってます」
そういうと、フライは笑って答えた
「何を持っている?」
「コルトガバメント、M1911A1です」
「そうか、それは対人用として使うんだ。今から作ってもらうのは、対魔物用だ」
浩二は魔物という言葉を聞いて動揺した
「え・・・ここって、魔物がいるんですか?」
「もちろん。いる」
「え・・・」
浩二の顔が青ざめた、フライは笑って答えた
「つい最近の話だ、しかもまだこの近辺には魔物、モンスターが出たという報告はない」
「はぁ・・・」
浩二は納得しなかった
すると、フライがそうだと言わんばかりに手をたたいた
「店主が留守みたいだ、帰ってくるまで色々説明しよう。この国の平民は、色んな危機にさらされている。モンスターや魔物の脅威・ミラ軍の進軍・天災、細かいものを挙げていったらきりがない。そこで、この国ヴェルタイトでは、大きく三つの派に分かれている」
「派?」
「そうだ、一つ目は俺たち平民派、ちなみに平民派の中でも、武装して軍を立ち上げてゼルモーアのミラを倒そうとしている俺たち反対派と、闇雲に特攻していく過激派の2種類がある。二つ目はゼルモーア、謎の軍事組織と言われている。ちなみにミラ軍もそこに入ってる。最後にブラッドポイズン、モンスターや魔物の総称だ。」
「ブラッドポイズン・・・随分危険そうな名前だな」
浩二は冗談と捕えたようだ、しかしフライは真面目な顔をして言った
「こいつらを馬鹿にするな。ヴェルタイトに生息するモンスターなどは、雑魚はともかく、ボス・・・つまり親玉とか守護神とか、そういう奴には人間の血を一瞬で溶かすほどの猛毒が仕込まれている。そいつの何処に仕込まれているかは分からないが、とにかく体内に入ったらアウト。即死だ。」
「そうか、因みに聞くが、魔物ってなんで銃弾が効かないんだ?」
「それは・・・インフィニティットハニカムに守られてるからだ」
「インフィニティットハニカム?」
浩二はよく分からなかったので質問してみた
「インフィニティットハニカムとは、まぁ外殻みたいなものだ。これを断ち切らない限り、一番雑魚の魔物でも倒せない。そこで、インフィニティットハニカムを唯一断ち切れる武器「紅剣」だ。因みに、紅剣を作っているのは、ヴェルタイトではここ1件だけだ。なんせ将軍用に開発された剣だからな」
紅剣の説明が終わって次の説明に入ろうとしたその時、後ろから声をかけられた
「おい、俺の店の前で何をやっている」
どうやらこの店の店主のようだ
すると、フライは声を張り上げた
「将軍を泥棒扱いするとは、貴様、待たせておきながら何様のつもりか!!」
店主の男は、フライの服装を見て敬礼をした
「申し訳ございませんでした、フライ将軍。して、ご用件は・・・」
「俺の横にいる奴に紅剣を、双刀型1対と、ナイフ型2本。代金は後払い。今すぐ作れ」
「了解しましたが・・・横の人、見かけない方ですね。いったいどこから来たんですか?」
いきなり話しかけてきたのでびっくりした浩二は言葉が続かなかった
「あ・・・日本です、」
すると、店主の男が血相を変えた
「に・・・日本から!!・・・分かりました、すぐ作ります。中に入ってください」
事の重大さが分かったようだ、すんなりと店に入れてくれた
しかし、疲れが溜まっていた浩二は、床に倒れてしまった・・・

「・・・起きろ!!」
浩二はフライの声を聞いて目を覚ました、どうやら眠気には勝てなかったようだ
目をこすりながら起き上り、ふと扉のほうを見ると、ガラッと扉が開いた。店主だった
「たった今、紅剣が完成しました」
店主がそういうと、店の奥から刀の入った黒いケースと、黒いバッグを取り出した
そして、それを持って浩二の前に行くと、敬礼をして差しだした
「あとは、よろしくお願いします」
浩二はうなずき、早速刀が入っている黒いケースを開けた。
1メートルくらいの立派な刀が2本入っていた、下のほうには、ナイフが2本入っていた。浩二は疑問に思った、てっきり黒いバッグのほうにナイフが入っているものかと思っていたからだ。
「あの・・・こっちには何が入ってるんですか?」
すると、フライが笑って答えた
「開けてみればわかる」
言われた通り、バッグを開けた
「・・・これは、MP7A1か!」
浩二が受け取ったのは、ドイツ陸軍にも配備されているヘッケラー&コッホ社製のMP7A1だった
4,6mm×30弾という、この銃独特の弾は、100メートル先にある防弾チョッキも貫通するという恐ろしい貫通力を持つ。
しかも、浩二はサバゲーのとき、この銃をよく使っていた。扱いは慣れていた
「頭が上がんなくなっちまうな・・・」
「これは、サービスというか・・・お守りみたいなものです。もしミラ軍にアンブッシュされた時、これがあるだけでも心の支えになればいいと思っています。」
店主は笑顔で言った
フライと浩二が店の入り口まで行くと、辺りは星の光に照らされていた
「武運を祈ります」
店主がそういうと、フライと浩二は敬礼をした
そして、フライが口を開いた
「今から明日の夜中の行軍まで特訓だぞ!」
「はい!!」
浩二はいつしかの青春というものを思い出した
友の仇を討つ。絶望が、静かに燃える怒りへと変わった瞬間だった
ミラを討てという言葉に、希望が見えた・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-06 16:30 | 小説「Assassin」