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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

Assassin 第1章 4話 「紅の将、討たれる」

「よし、これだけ訓練すれば問題ないだろう。」
フライのたくましい声だ
浩二はフライに紅剣の訓練を受けていた
「そろそろ出発するから準備をしてくれ」
「分かった」
そう言って浩二が村の正門近くの倉庫に行こうとしたとき、一人の男が走ってやってきた
おそらく使者であろう、その男はフライの前まで行って跪き、震えながら口を開いた
「く・・紅の将軍、マキラが・・・う、討ちとられました!!」
「な、何?それは本当か!!」
フライの顔が青ざめた
「マキラって、誰なんですか?」
「そうか、説明していなかったな。ヴェルタイト反対派軍には役割に応じて5人の将軍がいる。紅の将軍が特攻でマキラ、黄の将軍が攻撃カバーで俺、翠の将軍が守備カバーでラムサレアス、蒼の将軍が鉄壁でアマテリウス、紫の将軍が特殊遊軍でフォモレス。この5人はそれぞれ重要な役割を担っている。だが、特攻のマキラが討たれたっていうことは・・・事実上ミラは討てなくなる」
「そんな・・・」
浩二も現状を理解したらしく、項垂れた
「浩二、準備を続けろ。俺とお前は第2都市カルマまで先に行く。落ち込むな!まだ終わっていない」
フライの言葉は、とても心強かった
浩二は早速倉庫に向かうと、MP7と、予備のマガジン5本をバッグの中にしまい、腰の帯に紅剣を差すと、後ろに気配を感じた。振り返ると、そこにはフライが箱を持って立っていた
「受け取れ」
そういうとフライはその箱を投げ、去って行った
浩二は受け取り、箱を開けて中身を確認した
中にはレーション(野戦食)、アップル(M67破片手榴弾)5個、そしてワイヤーが入っていた
素早くバッグの中にしまって最後にコルトガバメントを上着の中に隠しているホルスターの中に収めると、浩二は村の裏門にまわった
10分ほど待っていると、10人の護衛とともにフライが現れた
護衛は黒い戦闘服にM4A1で武装している。そのうち4人はテントを持っていた
「出発準備!」
フライがそういうと、護衛は5人ずつに分かれ、整列した
「浩二、この村からカルマまではおよそ1日で着く。途中ミラ軍がアンブッシュ(待ち伏せ攻撃)してくるかも知れない。まだ相手が人間なら護衛がいるから問題ないが、もし魔物が出てきたら・・・分かるよな?もしそうなったら俺らしか戦えないんだ。その時は、落ち着いて戦え!間違っても死ぬような真似はするなよ!!!」
「分かってる」
浩二は自分に何度も言い聞かせた
(絶対ミラをこの手で殺す・・・!!)
「・・・さて、夜も明けてきたな」
フライは光が差し込む空を見て言った
「あ・・・そうだ、渡し忘れた!ちょっと待っててくれ」
そういうと、フライが村の中に消えた
3分後、フライが戻ってきた
「投げナイフと、腕時計だ」
手に持っていたのは、投げナイフ5本と、ミリタリーウォッチだった
「ありがたく受け取っておこう」
浩二は投げナイフを太腿のポケットにねじ込み、MTM社製のミリタリーウォッチ、ブラックフォークを腕に巻いた。ブラックフォークは4時半を指している
「出発!」
浩二とフライ、護衛10人は、第2都市“カルマ”まで、平原の1本道をただ黙々と歩いて行った・・・


・・・村を出てから1時間半、辺りはすっかり明るくなっている
すると、だんだん木が多くなり、ついに目の前に山が現れた
フライは苦笑しながら言った
「ここはミル山だ」
「そうなんですか・・・まさか、この山を登るんですか?」
「そのまさかだ。だけど、頂上まで行く必要はない。頂上の30m下にトンネルがある。何もなければそのトンネルで夜を明かす」
「そんなにこの山登りにくいのかよ」
浩二は思わず悪態をついた
「いや、ここまでは敵の姿も見えなかった。が、ここは非常に危険だ。だから、斥候を出して三分後に、山の中腹の川まで行く。そこで休憩して、斥候と合流する」
「分かった」
浩二は理解して、頷いた
「よし、行け」
そういうと、護衛の中から4人が山の中に消えた
そして、3分後
「行くぞ」
フライはそういうと、山の道を走り抜けていった
浩二と護衛も走って付いて行った
しばらく走っていると、フライが道から外れ、山の急斜面を登り始めた
「あの・・・道から外れてますよ?」
浩二は急ぐフライに疑問を投げかけた
しかし、フライはそれを無視して、登って行った
目の前にツタが現れた
しかし、それは一瞬にしてバラバラになった
「向こうは危険だ」
フライが吐き捨てるように言うと、光が漏れた
「着いたぞ・・・」
目の前には、斥候に出した4人の護衛が座って休憩していた
「状況を報告せよ」
そういうと、斥候に出た護衛の一人が、素早く立ち敬礼をした
「はっ!異常はありませんでした・・・しかし・・・」
「しかし?なんだ、早く言え」
「さ・・・山頂にトラックを数台確認しました!」
「何!?」
フライの顔が急に真顔になった
浩二はよく分からなかったが、確実に事態が悪化しているのは分かった
その時
ドォーン!!という音が山頂のほうから聞こえた
「伏せろぉ!!!」
フライはそういうと、全員が一斉にその場に伏せた
とてつもない爆風と爆音に、一瞬意識が飛んだ
しかし、そのあとダダダッ!という銃声が聞こえた
浩二は咄嗟に近くの茂みに身を潜めた
フライたちも浩二と同じ場所に身を潜めると、さっき爆発があった場所に、AK47を持った兵士が3人出てきた
距離は、だいたい60m。浩二はバッグからMP7を出してセレクターをフルオートにすると、AKを持った男が茂みに向かって銃撃し始めた。どうやら、浩二たちを捜索しているようだ
「愚かだ・・・」
そういうと浩二は、トリガーを絞った
激しい銃声が浩二の耳を貫いた
しかし、ほんの数秒でそれは終わった
マガジン1本分を撃ち終えた浩二は、茂みから出て敵がいないか確認した
AKを持った男たちは、肉片へと化していた
どうやら全弾命中したそうだ
「浩二・・・お前」
フライは驚きのあまり、言葉が続かなかった
そして、フライは頂上のほうを見て言った
「これより、山頂の敵を殲滅する。全員アンブッシュに注意しながら、頂上付近一帯を制圧する」
「はっ!」
護衛たちは敬礼をすると、浩二たちを囲んだ
「行くぞ!」
午前11時25分、再び山を登り始めた・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-06 16:53 | 小説「Assassin」