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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

Assassin 第1章 5話 「反撃」

山の中腹からまた登り始めておおよそ3時間。腕の時計は、2時21分を示している
その時、一番前にいたフライが止まった
バッグの中から軍用の双眼鏡を出し、前方を確認すると後方を振り返り、集合するように言った
全員がフライのいる場所に集まると、銃を置いて、話し始めた
「敵は確認したところ、トンネル前に10人。トラックの陰にまだいる可能性がある。そして、山頂の崖の近くの出っ張りの部分にも2人。こいつらの近くに機関銃を確認。おそらくブラウニングM2だろう・・・この2人は俺と浩二で崖の上から何とかする。こいつらを仕留めたら突入、制圧だ。」
「分かったが、山頂までどうやって行けばいいんだ?」
浩二が質問をした
「大きく迂回する。ちょっと時間がかかるが来てくれ」
「了解」
浩二は頷いて、フライの後ろに付いた
フライはまるで宙に浮いてるかのように飛び、音も立てずに走り出した
浩二も同じように走り、後方に敵がいないか確認しながらガバメントを構えた
「浩二、ここでガバメントをぶっ放したら敵に気付かれて殺られるぞ」
「・・・分かった」
浩二はぎこちない返事をした後、ガバメントをしまい、走ることに集中した
それからしばらく走ると、フライが止まり、茂みの向こうの様子を探り、誰もいないと思ったのか、いきなり飛び出していった
浩二が後を付けると、開けた場所に出た。どうやらここが山頂のようだ
フライは匍匐前進を始めた。浩二もそれにならって匍匐前進をし、崖の近くまで行くと、5メートルほど下に敵兵がいた。
「おい、投げナイフをくれ」
フライが手を出してきた。浩二は首をかしげながらも、太腿のポケットから投げナイフを1本取り出し、渡した
「これで撃て。右の敵の眉間を狙え」
フライはそういうと、バッグの中からサイレンサー付きのグロック17を出して、浩二に渡した
浩二はグロックを受け取ると、狙いを定めて引き金を引いた
右の敵の眉間から赤い血が噴き出た
左の敵が気付き、AK47を構えた
その時、フライは恐ろしいほどの力でナイフを投げ、見事に敵の右胸に刺さった
まるで大木のように倒れ、一瞬で事切れた
それを確認したフライはバッグの中からロープを出した
「これで降りるのか」
浩二はそういうと、近くにあった木にロープをくくりつけた
「仕事が早いな。さぁ、行くぞ」
フライは崖の下へと消えた
浩二も降りると、そこには死体が2つ、そして、機関銃のM2が置かれていた
浩二がバッグからアップルを3つと、ワイヤーを出すと、自分が撃ち殺したほうの体にくくりつけた
フライは苦笑すると、もうひとつの死体をまるで機関銃を操ってるかのように置き、固定して細工をした
アップルをくくり付け終わった浩二は、その死体をあらん限りの力で下に投げると同時に、アップルのピンを全て抜いた
ドォーン!!!
下のトラックとその周辺が一瞬にして火の海になった
生き残った敵が撃ってきた
その時、ブラウニングM2が50BMG弾を吐きだした
その威力は絶大で、弾が当たった瞬間まるで花火のように肉が散った
一番下にいたトラックの中から手を挙げて敵が降りてきた
どうやら下にいた護衛たちが制圧したようだ
浩二は山頂に戻ると、下から登ってきたフライにグロックを渡した
「よくやった。こんな無茶な作戦を成功させられたのはマキラ以来だ!」
「そうか・・・一旦下に行こう。仲間が待ってるんじゃないか?」
「おお、そうだった。思わず興奮したぜ」
フライがそういうと、浩二は山を降り始めた
10分ほど歩いてると、護衛の兵士たちが歓迎してくれた
が、さっきより人数が多い
すると、見知らぬ女が近付いてきた
「あら?あなたが噂の吉樹浩二ね。私は、蒼の将軍のアマテリウス。よろしくね」
「・・・あぁ。よろしく」
浩二は軽く挨拶を済ませた
「それよりアマテリウス、お前、なんでここに?カルマにいたんじゃないのか?」
フライはそういうと、トンネルに向かって歩き始めた
「報告があってここに来たんだけど・・・」
「・・・話を聞こうか」
フライはそういうと、護衛にテントの設立を命令した
「浩二はそこで待っててくれ。すぐ終わる」
そういうと、フライとアマテリウスはテントの中に入って行った

日が沈もうとしている
時刻は午後の5時37分を過ぎようとしていた
内陸部のほうでは、所々に明かりが集まっている。おそらく手前にある光のところがカルマだろう
思ったより近くに見えた
「遅いな・・・まだか」
浩二はかれこれ2時間近くここで景色を見ていたが、さすがに飽きる
しびれを切らして浩二が呼びにいこうとしたとき、テントの中からアマテリウスが出てきた
「おまたせ。待った?」
「いいや、島の景色を楽しませてもらった」
浩二がそういうと、アマテリウスが微笑みながら言った
「話があるから、山頂まで来てくれる?」
戸惑い気味に聞いてきた
「ここじゃだめなのか?」
「ここだと、護衛たちに聞かれてしまうから・・・」
「そうか。じゃあ、行こうか」
そういうと2人は山頂に向かって歩いていった
しばらく無言の世界が続いた
「いきなりだけど、あなたもミラに殺されて、ここに来たの?」
「本当にいきなりだな・・・」
「あ、ごめんね。いきなりこんな変な話しちゃって・・・」
「いや、気にしないでくれ。それは事実だし・・・それに、仲間も殺された」
「え!?」
アマテリウスの足が止まった。
「もう一つ聞かせて。あなたの仲間の一人に、佐藤輝って人いた?」
アマテリウスが質問した瞬間、浩二は驚きのあまり転んでしまった
「大丈夫!?」
アマテリウスが手をさしのべた。浩二はそれにつかまり、何とか立てた
「大丈夫だ。・・・佐藤輝は俺の仲間だ。なんであんたが知ってるんだ」
浩二はアマテリウスの目を見ながら言った。その目には、殺気がこもっているのが分かったらしく、アマテリウスがあわてて説明し始めた
「落ち着いて聞いて。あの人もこの島に来たんだけど、ミラに捕まって、投獄されたらしいわ」
「何!?じゃあ・・・」
「ちょっと待って!!」
浩二の言葉を振り切ってアマテリウスが怒鳴った
「・・・ごめん、言い過ぎたね。あの人は無事よ。さっきカルマで待ってたら、反対派軍の見張りが草原の方で見つけて、収容されたわ。」
「・・・そうか、一人だけなのか?」
浩二はおそるおそる聞いた
「いや、あの人も含めて3人。残りの2人は女だったわよ?」
「そうか・・・良かった。全員無事だったのか」
「で、その人たちから聞いた話を今からここでするってわけ。」
そういった途端、目の前が開けた
「さて、話してもらおうか・・・」
「分かった。佐藤輝っていう人は、牢獄の中に仲間たちと
マキラが一緒に居たんだって。で、話をして打ち解けて、最後の方には脱獄のはなしになって、作戦を立てて、実行した。成功したと思ったら、ミラ軍の待ち伏せ攻撃で、マキラが捕まって、その場で斬られて殺された。その後は、包帯を巻かれて、どっかに連れてかれた・・・そのあと、ずっと歩いてたら、カルマの近くまで来てたって言ってた」
「斬り殺されて、包帯って・・・」
浩二には、全く想像もつかなかった
「マキラは昔からの友人だったの。強くて、格好良かった。いつも憧れてて・・・それで、約束したのに・・・」
アマテリウスは、耐えきれずに、その場で泣き崩れた
「泣いてても何も始まらない。俺たちが、ミラにとどめをさせばいい。そうだろ」
そういうと、浩二がバッグの中から水の入ったペットボトルを取り出しアマテリウスに渡した
アマテリウスは受け取ると、それを一気に飲み干し、大きく息を吐いた
「ごめんね。取り乱しちゃって・・・でも、話を聞いてくれたおかげで少し楽になったよ。ありがとう・・・」
アマテリウスはそういうと、浩二に正面から抱きついた
浩二は、それを受け止めて、抱いた
しかし、次の瞬間、後方の藪の中から、おぞましいほどの殺気を感じ、アマテリウスを抱きかかえたまま地面に伏せた
ビュンッ!と空気を斬り裂くように何かが飛んできた
飛んでいったのを確認すると
、浩二は2本の紅剣を抜いた
アマテリウスも状況を理解したらしく、背中に隠してあった盾を出して構えた
藪の中から、海星型の物体が出てきた
手の部分には、ブーメランが握られていた
ブラッドポイズン・・・いわゆる魔物だった
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by dokkanogunmania | 2012-04-11 19:27 | 小説「Assassin」