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とある軍隊の飛翔弾丸

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Assassin 第2章 15話 「夜明け(光とともに現れし敵)」

「神の狙撃手」の異名を持つミラの側近の将軍メリモスの待ち伏せ地点から引き返した浩二は、山の斜面で熟睡していた
他の仲間が警備にあたっている
油断は出来ないが、ここは睡眠を取っておかないとあとで動けなくなる
そう考えると、次第に深い眠りに落ちて行った
夜間警備にあたっているのは、比較的に視力がいいソルとバイが担当している
「こちら狙撃王。サイクロン、全員起こせ」
「・・・何があった。敵襲か?」
「違う、さっきまで星が見えていたはずだ。あの雲は危険だ」
「スーパーセル(巨大積乱雲)だと?」
「そうだ。そう考えると、あと夜明けまで大体4時間・・・飛ばせば間に合う距離だろ」
「まぁ・・・そこまで言うなら仕方ないが」
「今すぐ車を点検して乗りこめって伝えてくれ」
「了解」
サイクロンというコード名を持つバイは、フライたちを起こしに行った
「おい、フライ達。起きてくれ」
とは言ってみたものの、疲れがたまっているため、起きるはずもなかった
バイはしばらく考えた末、一つの案が思いついた
(これだ・・・)
バイは、ソルに無線をとった
「こちらサイクロン。聞こえるか」
「ばっちり聞こえてる。起きないのか」
「あぁ。だから、敵襲だって言うことにしておけば跳ね起きるんじゃないのか?」
「んな単純なことで起きんのか?」
「やってみなきゃ分かんない。敵は、南の方角から攻めてきてるということにしておいて・・・とにかく、話を合わせてくれ」
「・・・了解」
ソルは半ばあきれたような声を出した
バイはソルが無線を切りさりげなく準備してるとこを確認すると、大きく息を吸った。そして・・・
「敵襲ー!!!」
その瞬間、予想もしていなかったことが起きた
全員が一斉に跳ね起きたのだ。これほど笑える話はない
バイは笑うのを必死に抑えて、浩二たちに近づいた
「敵襲か?」
浩二は銃を構えていた
「あぁ、南の方から敵が迫ってる。少数だが精鋭だ。すぐに逃げなけりゃ危ない」
「・・・分かった。すぐに行こう」
浩二は銃を下ろし、ジープに飛び乗ると、他の仲間たちもそれに倣って飛び乗った
「こちらサイクロン・・・案外うまく行くもんだな」
「あとが怖いぜ。じゃ、出発だ」
そういうとソルはアクセルを踏んだ
星の明かりも届かない暗闇が広がる草原を、2台のジープが疾走していた
「こちら・・・殺人蜂。後方に敵影を確認」
「何!」
ソルはまさか本当に敵が来てるとは思ってもいなかったようだ
「しかも・・・数が多い。このまま・・・!!」
「!?・・・どうした殺人蜂、応答せよ」
浩二が異変に気付いた
耳を澄ませると、さっきいた場所の辺りから轟音が聞こえてきた
「トルネードか・・・敵は俺たちを殲滅しに来たのか。それにしてもソル達はよく気づいたな」
「いや・・・そういうわけでは」
「ん?どういうことだ?」
浩二は首をかしげた
ソルが仕方なく全て説明した
「・・・そういうことか、それは悪かった」
浩二は謝ったので、ソル達は驚いた
「謝るのはこっちのほうだ。お前らに嘘を教えて・・・」
「まぁどっちにしろ助かったってことだ。気にすることじゃない」
浩二は笑ってそう答えた
「そうか、ありがとう。もうすぐ基地に着く。念のため、突撃準備くらいはしておいてくれ」
「了解」
浩二たちは、P90を取り出し、マガジンを装着すると、前方に見える住宅街を見つめた
とたんに無線が入った
「こちら殺人蜂、ここで降りないと危険だ。停めろ」
その無線を聞いたソルとバイは、車を停め、降りた
「フライたちも今回はこれをつけておけ」
そういうと、浩二はバッグの中から高性能のインカムを4つ取り出して渡した
「俺たち4人は、中の仲間たちを解放し、安全を確保する。おそらく、表面しか制圧出来てないはずだ」
フライは得意げに説明を始めた
「あの基地は、表面はただの住宅街だ。だから、普通に人も住んでるし、店だってある。だが、あそこに住んでるのは全員軍人。反対派の人間のみだ」
「裏があるってことか?」
「そういうことだ。裏っていうのはもちろん地下にある」
「まぁ俺たちはその表面にある敵をせんめつすりゃいいって話か」
「そうだ。こっちは俺を先頭に独断で動く。情報が入り次第浩二たちに連絡する」
そういうと、フライは無線機を取り出し連絡を始めた。おそらく基地の内部に連絡でもしているのだろう
連絡が終わると、フライの顔は青ざめていた
「・・・これはやばい。基地の表面は制圧されてた。それならまだいいんだ」
「・・・まさか基地の内部が」
「そうだ。やられた・・・敵はおそらくミラ軍。ニアの特殊掃討軍か・・・総出で来たと見ていいだろう」
「了解した。芽衣、状況説明頼む」
「あぁ・・・正門らしき場所に見張りがいる。武器はAK。あれはミラ軍の攻撃軍か」
桜木は、1キロは離れてる場所を双眼鏡を使用せずに報告した
「・・・事態は最悪の状態だ。攻撃軍と特殊掃討軍がいるとしたら、敵は1万を超えると見ていいな」
「まぁ、ほとんどは内部に行ってる。多分表のほうは見張りが100人いればいい方だろうな」
「よし、分かった。ソルと芽衣、雷希はジープに乗れ。バイはそのジープの運転だ。俺たちは、後から走って突入する。先にジープを走らせ、射程距離内に入ったらソルと芽衣が見張りを狙撃する」
「・・・了解」
「分かった、引き受けよう」
浩二の説明が終わると、桜木とソルがうなずき、準備を始めた
「あの・・・浩二、一つ質問があるんだけど」
「何だ?」
薙咲が不満そうな顔をして浩二の顔を覗き込んできた
「あの・・・その、さ。なんで私と・・・離れ離れなのかな・・・って」
「それは、お前が優秀で、チームの一つは任せられるなって思ったからさ」
「・・・一段落ついたらまた話があるから、死なないでね」
「分かってるさ」
浩二は少し溜息をついたものの、微笑んだ
「今回の目的は味方基地内の敵殲滅。又は基地の奪還だ。敵がいたら迷わず撃て。以上だ」
全員がゆっくりとうなずくのが分かった。どうやら戦う準備は出来てるようだ
「バイ、行け!!」
浩二は手で合図をした
勢いよくジープは走り去っていき、しばらくすると、微かだが2つの銃声が耳に届いた
「こちら暗殺者。ただいまより突入する」
浩二はそういうと、一目散に走って行った
そのあとに、佐藤が続いたが、フライたちがいない
「フライ!!どうした来い!」
浩二は後ろを振りかえった
驚くことに、全員ジープに乗って走り始めていた。
「暗殺者・・・でいいんだな。こちらフライ、燃料切れになっちまうから車使わせてもらうぜ。暗殺者、大佐も飛び乗れ!!」
そういうと、ジープはスピードを上げて浩二の真横まで来た
佐藤が先に飛び乗った
さすが元傭兵だけあって軽々と飛び乗ってしまった
浩二も負けまいと、銃を先にジープに乗せ、全速力で走って飛び乗った
「・・・人間、なんとか行けるもんだな」
浩二が笑うと、フライたちも笑った
「こちら博士。暗殺者たち、もうすぐ基地内へ入る。銃を構えといた方がいいぞ」
その瞬間、門をくぐりぬけた
ごく普通の町と変わりない
なんというか、すこしだけ夢を見ているような錯覚に陥った
だが、それも銃撃音で全てかき消され、一気に現実に引き戻された
「11時方向に敵影!」
浩二は咄嗟にP90をその方向に向けた
AK47を構えた敵が4人。こちらに向かって連射している
浩二は撃ち返し、瞬く間に3人の頭を撃ち抜いた
残りの一人は、武器を捨てて投降した
浩二たちはジープを降り、近くの建物の影に隠れながら、投降した敵兵を縛り上げた
敵兵の装備はAK47に予備マガジンが5つ、それとアップル(M67手榴弾)を3つ装備していた。
「・・・ん?」
浩二は敵兵の腰に手を回すと、敵兵が暴れだした
浩二はすかさず敵の首筋を強打して気絶させると、敵兵の背中に隠してあったホルスターか銃を抜き取った
「ほう・・・トカレフか。こいつはいい」
浩二は仲間にもばれないようにベストの下に隠し持つと、空を見上げた
日が昇ってきていた
「・・・こちら、サイクロン・・・あの丘にあった62口径76ミリ速射砲が・・・」
「こちら暗殺者。はっきり報告しろ」
「こっちに向かってきてる。逆光でよく見えないが、近づいてるのは確かだ」
「・・・そうか。総員に告ぐ。ただちに物陰に隠れよ。敵に気付かれるな」
浩二は小さく汗を掻いた
「こちらフライだ。とりあえず、全員ここの武器庫に身を隠すぞ。いったん集合しろ」
その無線のわずか10秒後。足音も立てずに全員がある建物の前に並んだ
「ここは、俺たちの最後の武器庫と呼ばれる、俺たち以外誰も知らない、いわば秘密基地みたいなもんだ」
フライは得意げに言うと、ドアの鍵を開け中に入った
続けて浩二が入った
浩二は腰に隠してあったトカレフを抜くと、奥のドアに向かって走り、一気にドアを開けた
2人の人間がいた
武器庫を破壊する工作員なのか、それとも、武器を調達している敵なのか
持っている武器はAK47。見方ではない
浩二はそれだけを確認すると、トカレフの安全装置を外し、撃ち始めた
瞬く間にその場にいた2人の敵は無力化された
一人は額を撃ち抜かれて既に事切れていた
もう1人は足と手を撃ち抜かれてもがいていた
応急手当をしようか迷ったが訳の分からないことを喚いてるので浩二は敵の鳩尾に膝蹴りを2発喰らわせ、後頭部に容赦のない踵落としを決めた
浩二はベストのポケットからバンダナを取り出し敵の傷の手当てをすると、手足を縛り上げた
「・・・で?ここが武器庫だって言うのか?」
浩二はすでに半分ほど破壊されてる武器を見て言った
「あぁ・・・こりゃまたずいぶん派手にやられたもんだ」
フライは近くにあった机に腰をかけた
全員がその武器庫に入るころにはすでにその部屋に敗戦ムードが漂っていた
士気が下がっている
浩二は、ガバメントを抜き天井を撃った
銃声が耳を貫いた
「浩二、お前はなんてことを」
「てめぇらこんなとこで死ぬ気か!!」
佐藤の言葉を遮り浩二が怒鳴った
「お前らはあいつらを殲滅しに来た。だけど、あいつらの最終兵器までここに来た。だからなんだ。そんなんでやる気なくしてんじゃねぇよ!!」
浩二がその言葉を発した時、後ろから殺気がした
バン!!という銃声とともに何か右肩に衝撃を受け、後から焼き鏝で刺されたような痛みに襲われた
浩二は反射的に振り返り、敵に銃口を向けた
後ろから缶を握りつぶすような音がした
浩二を撃った敵の右胸から血が噴き出た
「おい浩二。俺たちはやる気をなくしたんじゃない」
サイレンサーがついたグロックを片手にフライが笑っていた
「お前がそんなことをいうのを待ってたのさ」
フライはそういうと、武器庫の奥から2本の筒状のものを持ってきた
「浩二と薙咲で、あの怪物を潰せ。そうすりゃ勝機は見える」
「フライ・・・」
浩二は肩を押さえながら、笑った
「これで、最強の兵器を打ち破って来い!!」
フライはそういうと、その筒状の物の先にロケットを挿して浩二のところへ持って行った
「RPG-7か・・・」
浩二は受け取ろうとしたが、肩を撃たれていた事を忘れていた
すると、何か布状のものが上からかぶさってきた
「応急処置だけでもしといた方が後で助かるわよ?」
傷の手当てをしてくれているのはアマテリウス。いつの間にか後ろに回り込んでいたようだ
応急手当が終わると、浩二と薙咲はRPG-7を受け取った
「行ってくる」
浩二はそういうと、出口に向かって走って行った。そのあとを、薙咲が追いかけてく
「死ぬな!!」
浩二は、最強の兵器の破壊に挑むために突撃した
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by dokkanogunmania | 2012-04-12 23:22 | 小説「Assassin」