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とある軍隊の飛翔弾丸

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Assassin 第2章 16話 「最強を打ち破るもの(RPG-7)」

最強は無敵ではない。故に、誰が倒してもおかしくない
朝日に照らされる、まさに最強と言っても過言ではない
「62口径76ミリ速射砲」
驚くことに、底部にはキャタピラが無数にあって、移動が可能なようだ
そんな「最強」の兵器の周りを、10人くらいの護衛が囲んでいる
「これは手強いわね・・・」
建物の陰に隠れて様子を見る薙咲は、爆発するものなら何でも器用に扱うことが出来る
その性格の表れなのか、何故かロケットランチャーの扱いも上手い
後ろで周りを警戒している浩二は、実は限界に近かった
右の肩口の銃創は、貫通している
アマテリウスの応急処置によって何とか大量出血は免れたものの、銃を構えられるような状態ではなかった
「・・・こちら、暗殺者。大佐、頼みがある」
「どうした。大丈夫か」
「殺人蜂をこっちに連れてきてくれ。あと、ハンドガンを1丁頼む」
「・・・大佐、了解。」
佐藤は、少し溜息をつくと、無線を切った
それから数十秒後、桜木が手にサイレンサー付きの銃を持って走ってきた
桜木は、無言で浩二に銃を渡し、それと交換と言わんばかりにRPG-7を担ぎ、薙咲のところに向かった
桜木は、普段はほとんど無口だ。戦闘の連絡時や、身の回りに危険が起こったときのみしか声を聞いたことがない
そんな桜木から、無線が入った
「・・・こちら、殺人蜂・・・暗殺者」
「・・なんだ」
「敵を撃てるか」
「あぁ。なんとかな・・・」
浩二はそういうと、重たい腰を上げ、さっき受け取ったハンドガンを見た
黒い、コルトガバメント
サイレンサー付き。しかも、ところどころカスタムしてある
弾倉を確認した
45ACP弾が綺麗に入っている
浩二は一通り確認作業を済ますと、薙咲たちがいる場所に向かった
「浩二・・・大丈夫?」
「大丈夫だ雷希。それより、どうするんだ」
浩二がそういうと、桜木が無表情でRPG-7を構えた
「私が囮になり、援護します。その間に薙咲さんと、浩二さんはあの兵器を破壊してください。壊し方は任せます」
ちょっと待て、任せるって。と言いたかった
桜木は、躊躇いもなく引き金を引き
ロケット弾が飛んで行った
そのロケット弾は、着弾点の周りにいた4人の兵士を吹き飛ばした
「・・・さぁ、行ってください。私はここで待ってます」
そういうと、目の前の建物の陰からP90を持ってきた。おそらく元から隠してあったのをフライか誰かに聞いたのだろう
「分かった。死ぬなよ」
「・・・はい」
次の瞬間浩二は、その最強の兵器の前に躍り出た
一言でいえば「巨大な戦車」とも言えるこいつは、予想通り装甲が厚い
それは、桜木の援護射撃を見てもらえば分かる
(・・・あの貫通力の高いP90も無意味か)
浩二はそんなときのためにも作戦は練ってあった
焦りはない
浩二は前から来た強烈な殺気を読み取り、咄嗟に伏せた
予想通り、敵が3人
浩二は3発撃った
それぞれの弾は、全員の眉間に1発ずつ当たった
薙咲を援護する形で、近くの建物の中に入った
「こちら暗殺者。今から攻撃を開始する。殺人蜂、応答せよ」
「・・・こちらっ・・・殺人・・蜂。なんだ・・・バババババッ」
「おい!殺人蜂!!応答せよ!!」
無線が切れた。そのあとの銃声は、おそらくP90ではない
桜木が撃たれたらしい
「クソッ!!」
浩二は壁を蹴った
怒りを抑えられそうにない
現に、頭に血が上るような感覚があった
「・・・とりあえず、屋上まで上がるわよ」
薙咲の押し殺した声
浩二は、その声を聞いたとたんに少し冷や汗をかいた
本気でキレた。そして、覚醒した
薙咲の特殊体質らしいが、浩二はあまりよくわからない
だが、このモードの時は、近づくと非常に危険だということは浩二も知っている
前に1度だけ覚醒した時は、確か俺が変な奴らに囲まれた時
あの時の事は、色んな意味で忘れられない
17人の、武器を持った不良男子たちを
素手で全員半殺しにした
しかも、今は薙咲が
(RPG-7を持っている)
そんなことを考えながら階段を登っていたら、いつの間にか屋上に着いてしまった
「・・・さぁ、そろそろ・・・死んでもらおうじゃないのっ!!!」
浩二が止めようとしたときには、もう遅かった
猛烈なバックブラストともにロケット弾が飛んで行った
その弾は、速射砲の給弾部に入って
ドオォォォォン!!という爆発とともに
最強は、崩れ去った・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-13 22:07 | 小説「Assassin」