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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

Assassin 第2章 18話 「幻想ニ龍ヲ従ウ姫在リ」

辺り一面が輝いたかと思うと、また暗闇に閉ざされる
この感覚は
まるであの時、神に連れてこられたような
(俺は・・・死んだのか)
辺り一面は、所々が輝く。まるで宇宙を連想させるような
そんな空間だった
浩二が起き上がる。そこは、山の頂
直径20メートルほどの円形のフィールドのようだ
奥には玉座のようなものがあり、後ろには階段のようなもの
どうやらここは王室みたいな場所らしい
立ち上がると、不思議と体が軽い
痛みもない
浩二は右肩の傷を見た
傷は嘘のように消えてなくなっていた
浩二は辺りに何もないか確認すると、階段を降りようとした
その時
シュッ!という音が聞こえたかと思うと、階段が一気に崩れおちた
「な・・・!!」
浩二は後ろを振り返り、背中に隠してあった紅剣を
!?
無い・・・
紅剣は無かった
仕方なく脇に隠してあったガバメントを
これも無かった
浩二はその場に立ち尽くした
そこには・・・
いつの間にか、女が立っていた
黒い服を着ているが、それはどこか神々しい
見事なほどに黒い髪を風に靡かせながら、浩二のほうに振り返る
「・・・すごい・・・」
浩二はこれ以上の言葉が出なかった
完璧ともいえるほどに整った顔。その眼は紅く煌めき、透き通るような
それが普通の日常だったら
間違いなく好意を抱くような姿だったが
今は・・・違う
非日常。それを証明するのが
その女の後ろで、滞空する。白銀の鱗を纏った龍が
こちらに殺気を向ける
「戦え。地球の勇者。その力をここで証明せよ」
女はそういうと、背中から何かを取り出し
「!!」
こっちに高速で投げてきた
ザンッ!!
地面に突き刺さったその剣は
紅剣。そう、これは浩二の紅剣
浩二はその剣を引き抜き、構えた
女はまた背中から何かを取り出したかと思うと
もう一つの剣も、投げてきた
浩二は怯むことなく、それをキャッチすると、左の剣を逆手に持ち替えた
「ほう・・・」
女はそういうと、玉座の上に立ち
「雷砲」
その直後に
彼女の前に大きな「球」が出来た
そして、それがこっちに向かってくる
浩二はそれを避けようとしたが、目の前で
ダァン!!
爆発した
無数の雷球が飛散し、浩二の体にも数発当たった
「ぐ・・・てめぇ!」
浩二は剣を構えなおし飛びかかった
だが
「反射」
当たる寸前で女がそういうと、攻撃が
(何!?)
はじき返され、浩二は吹っ飛んだ
「ぐはっ!!」
浩二は立ち上がろうとする
女の眼は殺気を放っていた
「龍よ、殺せ」
その言葉の直後に、女の後ろにいた龍が咆哮を上げる
ギャアァァァァァァァア!!!!!!
咆哮は周りの空間に振動を与える
そして、その口からは
既に橙色のガスが漏れ出している
あと2秒
浩二は剣をクロスさせた
「?」
女は理解ができないという感じに首を傾げる
ガッ!!
龍の口から、火球が放たれた
浩二は防御
するのではなく
「!!!」
女は目を見開く
浩二は横にステップで回避し、火球の爆風を利用し
その女に向かって
ボッ!
紅剣を繰り出す
ガスッという音がした
女はその場でしゃがんでいた
剣は玉座に深く刺さった
「お前は何者だ」
浩二は剣を抜き、後ろに下がる
「・・・私か。私はこの裏世界を制する姫という名で通るんだが。お前には本当の名前を教えてやる」
「何?」
浩二は首を傾げた
裏世界。そんな世界は聞いたことがない
いや、そもそも目が覚める前のことが思い出せない
「私の本当の名前は、橘零火。お前と同じ、元日本人だよ」
!!
浩二の頭の中で雷が落ちたような衝撃が走った
「何の用だ」
浩二は警戒する
殺気は消えていたが、橘零火と名乗っている女が何をするかわからない
言葉一つで雷球を飛ばすことだって、龍を操ることも出来る
さっきはたまたま勝てたのだ
浩二は冷や汗をかきつつ、様子を窺った
「・・・これからお前たちに、災禍が降り注ぐ。今のお前では、とてもではないが力不足だ」
「何が言いたい」
浩二は、憤りを感じた
「お前の仲間に入りたい」
橘は、少し微笑むように。しかし、少し悲しげにそういった
「本来は、お前の敵だ。ラヴォルには、お前を討伐するように命じられた。しかし、お前とは一度だけ会ったような気もするんだ。それで、今ここに連れてきたというわけだ」
橘は、右手をサッと横に出し
「炎剣」
そういうと、手の中から灼熱の炎が伸び、一瞬にして「剣」になった
「もし断るなら、敵として、今ここで殺す。容赦はしない」
浩二は、苦笑した
「仲間に入るのは構わない。だが、一つだけ聞かせてくれ」
?という感じで橘はまた首を傾げた
「魔法か?その力は」
浩二は剣を下し聞いた
「・・・そのことは詳しくは話せない。だが、魔法ではなく、一種の能力だ」
その直後に、カランッ!
何かが落ちる音
それを見たとたんに
「硬直」
橘はそういうと、浩二は動けなくなっていた
「じゃあ、すぐに行くから!」
笑顔が一瞬見えたかと思うと
ゴッ!!!
爆音とともに、眩い閃光
(スタングレネード!)
浩二は意識が飛んだ
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by dokkanogunmania | 2012-04-22 21:41 | 小説「Assassin」