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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

Assassin 第2章 19話 「弾幕最前線!」

「・・・。浩二!目を覚ませ!!」
(?・・・ここは・・・)
浩二は恐る恐る目を開けた
そこには佐藤が立っていた
「おい!浩二、気がついたか!!」
「あぁ・・・今まで俺は・・・」
「ビルの上でお前たちが倒れてるのを見つけて、ここまで運んで来たのはいいんだが・・・」
その瞬間、浩二の寝ているベッドの真上を無数の銃弾が飛んだ
ガガガガガ!!
その瞬間に、誰かが反撃したようだ
「とりあえず佐藤。状況を」
「あぁ・・・薙咲は意識不明の重体だ。13カ所は撃たれてる。だが、なんとか持ちこたえてる。桜木も同じく重傷だが意識はある。」
「それ以外で怪我人は」
「全くいない。だが、この武器庫もそろそろやばいな」
浩二は起き上がった。そして、周りの状況を悟った
「包囲されてる。しかも圧倒的な人数に」
浩二はベットから降りた
痛みはまだあったが、なんとか戦える
「おい!無理はするな。確かに包囲されてるが、お前の助けは」
「じゃあここで大人しく死ねって言うのか。俺には無理だ。いくらお前が言っても無理だね。戦うしかないっしょ」
浩二は近くに置いてあったP90を手に取った
「ここの見取り図と、全員の持ち場を教えてくれ」
「オーケー」
そういうと、佐藤が軍師らしく地図とペンを持ってきた
「この建物は平屋だが、地下に通じる秘密の階段もある。だが、ここを出ちまうと、ちょうど敵陣のど真ん中ってわけだ。それに気付いた俺たちが戻ろうとしたとこを」
「待ち伏せで追い詰めたってわけか」
「そういうことだ。で、全員の持ち場だが・・・俺とアマテリウス、それとラムサレアスが薙咲と桜木、お前とベスの護衛になってる。で、入り口で敵と交戦してるのが、ソルとバイ。それにフライとフォモレス。敵はもう50人以上は倒したがキリがないって状態だ。不幸中の幸いとでもいおうか。ここは武器庫で、P90が大量に置いてある。だから焼き付いて使い物にならなくなってもなんとかなるってわけだが、弾薬が半分を切ってる。そこが問題だ」
「弾薬か。外には何人いそうだ」
「分かりゃ苦労しねぇよ」
佐藤は苦笑し
立て掛けてあったP90を取った
「こうなったらいっそのこと弾幕を張って敵を追い返すってのもいいんじゃないのか?」
浩二はそう言われた時、思わず笑ってしまった
だが、一瞬にしてそれは崩れさる
バババッ!!
浩二の頭の横の壁に穴が無数に開く
浩二はP90を構えた
そして、ゆっくりとドアに近づき
ダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!
フルオートで撃った
破壊力は予想を上回った
敵が盾にしていた壁が崩れ、後ろにいた敵がどんどん倒れていく
そして、装弾数50発のマガジンは切れた
浩二はポーチからマガジンを取り出し、交換する
ガガガガガ!!
無数の弾が飛んでくる
それに負けまいと、浩二たちも必死になって弾幕を張る
お互いの銃声が凄まじくなった
「膠着したか・・・」
浩二の横でソルが苦笑した
浩二はその時、ふと気を失ってた時の出来事を思い出してしまった
「橘零火・・・」
思わず口に出てしまった
「ん?誰だそれ。日本人か?聞いたことがない」
ソルが首を傾げながら言う
その時、静寂が訪れた
全員のマガジンが同時に切れたのだ
いや、正確に言えばすべての弾薬のストックが
この短時間で・・・!!
浩二は、一瞬どうしようか迷った
白兵戦に持ち込むか、援軍を頼むか
浩二は紅剣を取り出そうとしたが、フォモレスに止められた
「何でだ」
「・・・何か来る。この気配・・・敵か?」
その時
ズガガガガガガガガガガガガッ!!!
敵はどうやら援軍か何かを呼んだらしい
銃弾の嵐が浩二たちを襲った
だが、浩二たちは
「武器がない」
詰んだ。もう終わりだ
その時だった
浩二は「あの時」の空気を感じ取った
それは、凛とした黒い髪を風に靡かせ
透き通るような紅い眼を向け
言葉一つで全ての攻撃を反射出来る
「橘零火」の殺気を含む空気が
敵の銃撃が止む
浩二たちは外に出てしまった
そこで目にしたものは
「・・・龍!?しかもあいつ・・・裏世界の・・・ッ!」
フォモレスは嘆くようにそう言うと、隠し持っていた紅剣を抜いた
だが、それよりも早く
敵は問答無用でAK47を撃つ
「反射」
橘は言う
その瞬間
次々に悲鳴を上げながら敵が倒れていく
撃たなかった敵は、銃を向けながら威嚇する
「銃弾を量産。標的を撃ち抜け」
7.62mm×39mm弾が無数に出現したかと思えば
ババババッ!という音とともに敵を引き裂いていく
気付けば敵は立っておらず、そこには白銀の龍を従える橘と、銃を構える浩二たちがいた
「あれは現実だったのか」
浩二は橘に問いかけた
「いや。お前のの頭の中に私が入っただけだ」
橘はこう答えると、龍のほうを見て
「地上の敵を掃除しろ」
その直後、龍は空を飛び
火球を吐いた
ドォーン!!という凄まじい爆音を放ちながら
敵を殲滅しているようだ
「お前は約束を守ってくれたんだな」
「あぁ。約束は守るほうだ」
感情のあまり籠ってない言い方だった
浩二はしばらく考え
「まぁいい。お前はさっきの通り、俺らについてくるんだな?」
浩二はそういうと、銃を下して近づいた
「浩二。こいつは誰だ?」
佐藤たちが不思議そうに聞く
「私は・・・橘零火だ。お前たちについていくことにした」
橘はそういうと、髪を風に靡かせながらこちらに視線を移し
「雹弾」
その瞬間、橘の前に無数の氷塊が発生して
音もなく散った。そして
バババババババババッ!!
音を立てて氷塊は割れる
佐藤たちはその光景に凍りつくばかりであった
浩二はため息をつき
「その辺にしとけ。お前が強いのは十分わかった」
「・・・?私が・・・強い」
急に声が変わったと思ったら、顔がほのかなピンク色になっている
(照れてる・・・のか?)
何をやっているんだ・・・俺は
そう思ってた・・・が
浩二はその時、一瞬だが
もの凄く強烈な殺気が一点に集中するような錯覚
いや、おそらくこれは
「狙撃兵」
しかも、この辺からは見えない
だとすると、遠距離・・・おそらく2キロ近くは離れている
この殺気は止むことを恐れず、さらに強烈になっていく
「・・・?」
浩二は殺気のする方向を見ようとした
その時
「吸収。敵の位置の特定」
浩二の目の前で
ガッ!!!
という音とともに火花が散り
何か落ちた
拾い上げると、それは
「これは・・・12.7×99mmNATO弾!」
「対物ライフル。M82か」
タァン!と、遅れて銃声が響いた
「位置を特定した。距離は2189m、1時の方向だ」
橘はそういうと、背中から
「紅剣」を取り出した
「紅剣!なぜお前が!」
フォモレスが声を荒げる
紅剣とは、将軍か、またはそれに準ずるものしか所持してはならない
その剣を、敵側の人間が持っているのは
当然フォモレスたちは面白くない
仲間になったからとはいえ、すぐに打ち解けるような仲じゃないのは、この殺気が混じった空気を読み取れば容易に想像できる
「この紅剣は、お前たちの古い紅剣じゃない」
その言葉は、宣戦布告
そう取れた
「お前とは味方になるつもりはない。失せろ」
フォモレスの眼が鋭くなると同時に、殺気が辺り一帯を包み込むように広がった
「私はそこの吉樹と戦い、負けた。だからお前らは仲間だ。勝手に外してんじゃねぇぞ死にてぇのか三下が・・・」
橘も、殺気を放つ
その紅い眼は、まるで龍そのもの
そして・・・
『殺す』
同時に言い放ったあと
・・・2人の戦いが始まった
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by dokkanogunmania | 2012-04-24 18:21 | 小説「Assassin」