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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

Assassin 第3章 22話 「中心都市」

日が沈んだ
そして、丘の上に停まっている軍用トラックの中から
1人の男が飛び出す
そのあとを、2人の女が援護する
銃はAF2011A1
その男は、それを撃つ
それを合図に
ガガガガガガガガガガガガッ!!
銃声が辺り一帯に響き渡る
男は敵の自動小銃から放たれる弾を避け、代わりにというばかりに手に持っている拳銃のトリガーを引く
ガンッ!ガンッ!!
後ろから援護が来た
男はそのまま宙返りして着地した
耳を澄ませば
銃声どころか人の気配も消えた
「・・・殺ったか」
男の名前は、もちろん吉樹浩二
その後ろには、桜木芽衣
そして、重傷を負ってたはずの薙咲雷希がAF2011A1を構えて笑った
「油断しすぎなのよ。相手は」
薙咲はそういうと、自分の脇腹を押えた
「無理はするなって言ったはずだ。出発するぞ」
浩二はそういうと、トラックに乗り込み、エンジンをかける
薙咲たちも荷台に乗り、マガジンを装填した
浩二はそれを確認し、アクセルを踏む
トラックが勢いよく進み始める
道なりにまっすぐ行けばすぐに中心都市
だが、そんなうまくいけるわけがない
早速後ろの荷台から銃声が聞こえた
前方約100メートル辺りに着弾した
その直後
ドォーーーン!!
大爆発。おそらく対戦車地雷でも埋めてあったのだろう
浩二は爆発後の炎を避け、なるべく車を端に寄せる
「この道は地雷博物館並みに埋設してあるぞ」
後ろから桜木の声がする
そのあとには続けて銃声
1回撃つと1回爆発が起こる
だが、弾切れは起こしていない
おそらく薙咲がリロードの手伝いでもしているのだろう
そのあと、10回ほど地雷をやり過ごしたところで
やっと
中心都市「クラウスト」に到着した
門までは約50メートル
兵士は・・・いる
自動小銃を装備している
浩二は武器を紅剣以外の武器を全てトラックの中に置き、双眼鏡で観察する
相手が持っているのは
M4カービン
敵ではなさそうだ
浩二はトラックを発進させ、門の前まで進む
案の定門番の兵士がこっちに銃を向ける
「何者だ!」
浩二はそのまま降りる
そして、背中にある紅剣を指す
「俺はこの街に用がある。通してくれ」
そういうと、兵士の顔色が変わる
そして、奥から10人ほど兵が出てくる
そのうちの1人が紙を持っている
それを全員が見終わると、一斉に敬礼をした
「どうぞ、吉樹浩二様。王がお待ちになってます」
(王・・・?)
浩二は首をかしげながらもトラックに乗り込み、発進させた

街の中に入ることに成功した浩二は、とりあえず先導してくれてる兵士が運転している車の後ろについていく
「・・・で?こっからどうする。芽衣」
「そうだな・・・とりあえずその『王』ってやつを味方につけりゃいい話だろ?」
「まぁそれが手っ取り早いのは確かだ。この国をまとめるものだからな。雷希、どうだ」
「異議なし・・・ってとこかしら」
「よし・・・意見がまとまった。とりあえず武器は隠し持っておけ。雷希は俺のトカレフを持ってろ。芽衣はタクティカルナイフだ」
そういうと、浩二は荷台のほうにトカレフとナイフを渡す
「浩二は大丈夫なのか?」
桜木が不安そうに聞いてくる
「俺は紅剣があるから問題ない」
苦笑しながら浩二は運転する
「・・・その紅剣の説明は、いつしてくれるのよ」
薙咲が不満そうに言う
そう言えばこいつらは知らなかったな
浩二は前の車についていきながらそう思った
「・・・それにしても、さすが中心都市っていう感じだな。店がたくさんある」
「そうだな・・・あとで、銃のメンテ用の部品とかも買いにいきたいな」
「芽衣、それもあるが・・・とりあえずここに住むなら金が必要だ。それをどうにかしないと話にならん」
「そのお金って・・・このこと?」
と、薙咲は2つのバックパックを指差した
「さっきの倉庫で見つけたから全て盗った。これだけあれば少しは暮らせるはずだ」
桜木が説明する姿を見て
「さすがだな」
思わず声が出てしまった浩二は苦笑した
「・・・あ!あれ!!」
急に薙咲が叫んだので、急いで浩二は前を見ると
そこには武装した兵士が
・・・少なくとも100人近くはいる
「ここが城か。よし、停めるぞ」
浩二はそういうと、エンジンを止め、トラックから降りた
降りる瞬間に
兵士が一斉に敬礼をする
そのあとに
ワァァァアア!!!と、民衆の歓声が聞こえた
「これは・・・歓迎されてるってことでいいのか?」
浩二は先導した車に近づき聞く
「はい。もちろん歓迎されてますよ。あなたは日本人で初の『英雄』ですから」
「英雄は大げさだ」
浩二は、そのまま門をくぐり、案内されるままについていく
そして
大きな広間に出た
おそらく「謁見の間」と呼ばれるところだろう
ここには銃を持った兵士は一人もいない
代わりとばかりに、盾と矛を持った兵士が横に並んでいる
浩二は一礼し、謁見の間に足を踏み入れる
「・・・よくぞここまで来たな。吉樹浩二」
玉座に座る男に話しかけられた浩二は、その場で跪く
「その辺で良い。おい、こいつを『ルーム』に通せ」
玉座から降りた王は、先導していた男に命令を下す
浩二は、立ち上がり男についていった
ルームという場所に入った浩二は、言われるがままに椅子に腰をかけた
「お前にはいろいろ礼を言わねばならんが・・・」
「礼を言う?俺はそんなに凄いことをしたのか」
「あぁそうだ。君のおかげで、この街はまだ侵略されてない。だが、これからどうなるかはまだ分からない。そこで、頼みがある」
「何だ」
「街の東に位置するスラムと呼ばれる場所を一掃してほしいのだが」
「スラム?ということは、ゴミ溜めが集まる場所ってことか」
「・・・そういうことだ。実は、あそこは軍も近づけないほど荒れてる。だが、君たちの戦闘力ならいけるだろう。それに・・・」
王は、浩二の紅剣を見た
「この紅剣で一掃して来いと。そういうことだな」
王は静かにうなずく
「それには条件がある。聞いてくれるか」
「あぁ、何でも言ってくれ」
王は急に笑顔になった
よほどうれしかったのか、声も高くなってれる
「俺たちの拠点となる場所が欲しい」
「それだけか?」
「あぁ・・・あとは、終わったら言う」
「そうか。じゃあ、ここなんてどうだ?」
そういうと、王は地図を持ってきた
「この家だ。この城とつながる地下道の入り口の一つで、武器庫からも近い。君になら、近くの武器庫を一つくれてもいいくらいだ」
「・・・そうさせてもらう。トラックは停められるか」
「もちろん。車庫がある」
「よし。決まりだ。よろしくな」
浩二は握手を求めた
王はそれに応え、強く握ってきた

しばらくして、またさっきの男が出てきて、案内をしてくれた
そして、日もすっかり沈んだ7時38分
拠点となる家の前についた
「ここです」
その男はそういうと、書類をいろいろ渡して帰って行った
浩二はとりあえずトラックを車庫に停め、家の中に入る
必要なものは全て揃えてあり、買う必要もなかった
桜木たちははしゃいでいたが、浩二は疲れがたまってたので、荷物を整理し終わったとたんにソファの上で寝てしまった
そして、疑問が一つ出てきた
「今何月何日だ?」
ふと出てきた疑問に、目が覚めた
そして
「今日は5月7日。お前がこの世界に来てから1週間だ」
浩二はその声に思わず飛び起きる
「お・・・お前は!!」
そこにいたのは
「橘!?」
あの能力使いの
橘零火だった・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-29 15:28 | 小説「Assassin」