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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

Assassin 第3章 27話 「黄の将軍・フライ戦」

バリバリ・・・
こんな感じだろうか
一応浩二たちの所有物らしい倉庫の中の空気は、殺気で満たされている
防弾シャッターは粉々になり、辺りには40人近くの敵兵の死体が転がっている
それを後ろに蹴り飛ばし、紅剣を構えているのが
反対派「黄」の将軍・・・フライ
ミラ軍とは敵対しているのか、武器はAKシリーズではなくM4だ
おそらく、同士討ちでも起こりかねない状態だ
浩二はそんなことを思いながら、フライに近づく
「・・・間合いに入るのが怖いのか」
フライがそういうと、浩二は
もう無言で
剣を構えた
その瞳はもはや
常人の数十倍の殺気を放つ
「・・・ハッ!!!」
声を上げ、飛びかかったのは・・・浩二
右の剣を高速で振り下ろす
ガキンッ!!
当然の如く弾き返される
その反動で、今度は左の剣を右から左へ薙ぐ
それをフライはスェーバックで避けると、反撃してきた
浩二はそれを受けようと態勢を取ったが
バリッ!!
2本の剣が悲鳴を上げる
それだけ重い
「・・・くっ!」
浩二も力いっぱい剣を押し返すが
力を入れれば入れるほど重さは増す
ザッ!!
剣を一気に引き抜き距離をとる
「馬鹿が。逃げても無駄だ!」
攻撃補助用なのか、フライの剣はリーチが短い
だが、その分フライの足の速さが尋常じゃない
一瞬でコンテナの隅に追いやられた浩二は
剣を構えようとするも
目を見開き、今自分が死地に立たされてることを悟る
それを見たフライは笑う
その笑いには、異常なほどな殺気が含まれている
浩二にはもう逃げ場はない
後ろにはコンテナ
横と前かのどちらかに行けばフライの斬撃によって即死は免れない
紅剣は元々ブラッドポイズンの外殻「IH(インフィニティットハニカム)」を切断するために作られた事実上最強の剣
斬れぬものはないと言っては過言ではない
防弾性のシャッターがバターのように斬れるその刃は
アンチマテリアルライフル弾をそのまま剣にしたようなもの
まともに当たれば肉が砕け散る
「馬鹿が!!」
パァンッ!
剣が爆音を立てて浩二に迫る
その速度は・・・音速
もう逃げる場所はない
だが
「ここで」
浩二はそういうと、剣を振り上げる
「勝ち誇ったような」
剣はぶつかり火花が散る
「顔をッ!」
バンッ!!という音とともに
フライが飛んだ!
「するなァ!!!」
浩二は形勢逆転と言わんばかりに追い込む
跳躍し、右の剣を
そのまま
フライの体めがけて
突き立てたっ・・・
ガスンッ!!!!
コンクリートが砕け散り、舞う
フライは
その破片の中にいた
立ち上がり、不敵な笑みを浮かべる
「・・・間一髪と言ったとこか」
フライはそういうと、剣を収めた
「なんのつもりだ」
浩二はフライが武装を解いたことを不審に思った
が、その思いは
・・・!!
一瞬にして消えた
フライの右太腿から血が噴き出ていた
3分の1ほど裂けている
だが、まともに当たったならすでに脚は木っ端微塵だろう
それがないと言うことは
掠めた
それしかない
浩二は改めて自分の体に異常はないか確かめるが・・・ない
どこも痛みを感じないことと、血が一滴もないことが正常だということを物語る
「分かったみたいだな。今日はこのくらいにしてやる」
フライはそういうと、黒い戦闘服の帯を靡かせながら
「またどこかで会おう」
そんな台詞を吐いたとたんに恐ろしい瞬発力で駆けていった
浩二は剣を収めると、薙咲たちの方を見る
目は見開き、放心状態
ちなみに3人とも
浩二は溜息をつきながら3人を元の状態に戻し、とりあえず拠点に戻ってみた
扉を開け、中を確認したが誰もいない
荒らした形跡もない
だが、安心は出来ない
この街は敵に占拠されている
おそらく、もうそろそろ敵が回ってくるだろう
「全員、戦闘態勢だ。目的はこの街の敵の撃退あるいは殲滅。もしくは隠密で脱出し、態勢を立て直した後外部攻撃での撃退か殲滅だ」
浩二はそういうと、立てかけてあったP90をとる
「・・・了解。只今より作戦を展開する。指示を頼む、暗殺者」
そう言った橘はそのまま外にでる
「反射」
何度も聞き慣れたその言葉は凛としてなお、恐怖が走るほど冷静で
氷の刃が直接体に刺さるような錯覚に陥る
それが味方の俺だから
敵には相当な殺気としてとれるのではないか
悲鳴とともにバタバタと敵が死んでいく
まさか自分の撃った弾が返ってきてなおかつ心臓に撃ち込まれるんだからたまったもんじゃない
浩二はそのまま外にでると
ふと気になったことを口走る
「橘。そういやなんでさっき助けなかったんだ?」
「そりゃ・・・めんどくさかったから!!」
・・・この先が思いやられる新たなスタートとなった
正確にいえば戦いの火蓋が切られたともいう
中心都市クラウスト奪還作戦が決行され、浩二はもう
『泣き顔』である
それを見ていた薙咲たちは、笑っていた・・・
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by dokkanogunmania | 2012-05-18 22:19 | 小説「Assassin」