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とある軍隊の飛翔弾丸

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Assassin 第3章 31話 「レイン・フィアー」

体育館を駆ける浩二
その先には、あの血体が立ちはだかっていた
その血体は、攻撃力が皆無というデマをつかまされて死んだ桜木の仇
浩二の怒りに震え
「この・・野郎がァ!!!!!!!」
ドンッ!!という床を蹴る音とともに浩二は常人では考えられないスピードで突撃する
そして、剣の間合いに入り
振りおろそうとしたときに
血手
こいつが爪を立てて襲いかかる
それを何とかガードでやり過ごすと
視界の隅で脚が床を抉って飛ばすのが見える
なんとか避けきれたが、このままでは持たない
対ブラッドポイズン用の弾薬を用いた特殊部隊も手を出せない
雑魚ばっか相手にしてっからだよ
浩二は半ば呆れた状態でそう思う
覚醒状態から強制的に戻された浩二は、もう戦うことしか出来ない
それが、桜木への弔い
そして、唯一ストレスを発散できるもの
浩二の頭には、その「戦う」コマンドしか無かった
だが
数分でそれは変わる
突如「逃げる」コマンドが出現したのだ
何故そうなったのか
理由は明白だった
『融合』
血足と血手、さらに血体が融合し、一つの『ブラッドポイズン』として生まれ変わった
浩二は剣を収め、体育館の外へ逃げ出す
「おい!!」
橘が騒ぐ
その後を、融合した未知の物体が追いかけてくる
・・・実は浩二の作戦だ
工藤が追いかけたので分かった
あれは『アンブッシュ』
待ち伏せで仕留めるつもりだ
だが、浩二を狙った
予想はしていなかったと見ていい
浩二は逃げたのではない
罠に誘うために走っている
そう思って渡り廊下を疾走する
その後を、すさまじい足音とともに追いかけてくる
そんなやり取りをすること10分
工藤がどこにもいないことに気づく
それに加え、あの特殊部隊の強襲
「裏切りなのか?」
浩二はとりあえず隠れ、敵をやり過ごし、無線をとった
すると、緊迫した声が入ってきた
「こちら裏神・・・暗殺者」
「何があった」
「芽衣が・・・芽衣が・・・暴れ始めた」
!!!
額に汗をかいたのを今でも覚えてる
そんくらい強烈だった事象
桜木が生き返った
そこがまず驚きだった
さらに
暴走を始めた?
こりゃやばいんじゃないのか?
浩二は思わず力が抜けた
「それで?どんな状況だ」
「部隊の兵が半分は殺られた。しかも驚くことに、ミニガンを2挺を構えて・・・くっ!!『絶対反射!!』」
そう唱えた瞬間、遠くから本当に機関銃の爆音が聞こえてきた
それを聞いていたのか、工藤が無線に割り込んできた
「おい!どうなってるんだ?」
「桜木が生き返った。それはいいが、お前が呼んだ部隊がそいつ一人で殲滅させたらしい。今はミニガンをぶっ放してる」
「このままそこに敵が突っ込んでってくれりゃ安泰だな」
「・・・その敵なんだが・・・」
浩二は融合したことなどを話した
工藤の声が少し低くなった
「・・・融合型。おそらく頭はまだ融合してないから、気をつけろ」
「ちなみに聞くが、あいつの名前ってあるのか?」
「あるさ・・・『レイン・フィアー』って名前がな」
そこで通信は終わった
浩二は神経を極限まで研ぎ澄ます
そして、全てを呑む
そこに躊躇いはない
ただ、蒼の光となり、幻想を創造し破壊する
浩二は剣を抜いて、一気に駆けだした
「ウガァァァァァァァァァアアアア!!!!!!」
咆哮とともに剣を振り上げる
そこにいたのは、レイン・フィアー
相手は紙一重でそれを避け
腕を振るった
ギィン!!という音と、火花が交差する
浩二は剣をそのまま滑らせ、空いていた胴体にぶち込む
もちろん、死角はない
そこから出てきたのは、さっき桜木を殺した『血の槍』
「同じ攻撃を・・・」
それを見切り、躱した浩二
「2度も喰らってたまるかァ!!!」
カウンター攻撃。それはかなり深かった
だが
気づいた時には手遅れだった
槍は進行方向を即座に変えて、浩二の脇腹を喰らっていた
さっきとは逆だが、こっちのほうが深い
そこに追い打ちをかけるように、蹴りが飛んできた
しかも、音速で
浩二の剣はそれを受け止めた
そこで予想も出来ない事が起きた
2本の紅剣が『折れた』のだ
しかも根元から
これでは戦えない
とりあえず浩二は隙を見て走り出したが
それを追いかけるレイン・フィアーは速い
だが、捕まるまいと浩二も走る
「こちら暗殺者!!ターゲット発見。だが、剣が折られた!!」
「こちら裏神。落ち着け、今援護に・・・!!浩二伏せて!!」
!?
こんな感じだった
あり得ない光景
非日常でもそうそう。いや、絶対にあり得ない光景
『ガトリング2丁持ち』
そこに、桜木がいるのは分かったが
殺気がとてつもない勢いで浩二を狙っている
いや、この場合は辺り一帯を包んでいると言ったほうがいい
「・・・死ね。雑魚は地面に帰れ」
その瞬間に、双方のガトリングガンから火が噴いた
一瞬で蜂の巣になったレイン・フィアーは
ダン!!という音で
逃げて行った・・・
その時にはもう弾が切れたらしい
浩二はその場で座り込む
「こちら暗殺者。桜木が敵を撃退した」
「了解。体育館集合だ」
橘の意気揚々とした声が全員を癒す
「・・・死ね」
無線ではない
目の前にいる、桜木が放った声
その手にはガトリングはない
代わりと言うばかりに、リボルバーのM500が握られている
「まだ終わってない・・・か」
浩二はそう呟き
胸に隠しておいたタクティカルナイフを取り出した
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by dokkanogunmania | 2012-05-24 17:24 | 小説「Assassin」