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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

カテゴリ:小説「Assassin」( 34 )

「よし、これだけ訓練すれば問題ないだろう。」
フライのたくましい声だ
浩二はフライに紅剣の訓練を受けていた
「そろそろ出発するから準備をしてくれ」
「分かった」
そう言って浩二が村の正門近くの倉庫に行こうとしたとき、一人の男が走ってやってきた
おそらく使者であろう、その男はフライの前まで行って跪き、震えながら口を開いた
「く・・紅の将軍、マキラが・・・う、討ちとられました!!」
「な、何?それは本当か!!」
フライの顔が青ざめた
「マキラって、誰なんですか?」
「そうか、説明していなかったな。ヴェルタイト反対派軍には役割に応じて5人の将軍がいる。紅の将軍が特攻でマキラ、黄の将軍が攻撃カバーで俺、翠の将軍が守備カバーでラムサレアス、蒼の将軍が鉄壁でアマテリウス、紫の将軍が特殊遊軍でフォモレス。この5人はそれぞれ重要な役割を担っている。だが、特攻のマキラが討たれたっていうことは・・・事実上ミラは討てなくなる」
「そんな・・・」
浩二も現状を理解したらしく、項垂れた
「浩二、準備を続けろ。俺とお前は第2都市カルマまで先に行く。落ち込むな!まだ終わっていない」
フライの言葉は、とても心強かった
浩二は早速倉庫に向かうと、MP7と、予備のマガジン5本をバッグの中にしまい、腰の帯に紅剣を差すと、後ろに気配を感じた。振り返ると、そこにはフライが箱を持って立っていた
「受け取れ」
そういうとフライはその箱を投げ、去って行った
浩二は受け取り、箱を開けて中身を確認した
中にはレーション(野戦食)、アップル(M67破片手榴弾)5個、そしてワイヤーが入っていた
素早くバッグの中にしまって最後にコルトガバメントを上着の中に隠しているホルスターの中に収めると、浩二は村の裏門にまわった
10分ほど待っていると、10人の護衛とともにフライが現れた
護衛は黒い戦闘服にM4A1で武装している。そのうち4人はテントを持っていた
「出発準備!」
フライがそういうと、護衛は5人ずつに分かれ、整列した
「浩二、この村からカルマまではおよそ1日で着く。途中ミラ軍がアンブッシュ(待ち伏せ攻撃)してくるかも知れない。まだ相手が人間なら護衛がいるから問題ないが、もし魔物が出てきたら・・・分かるよな?もしそうなったら俺らしか戦えないんだ。その時は、落ち着いて戦え!間違っても死ぬような真似はするなよ!!!」
「分かってる」
浩二は自分に何度も言い聞かせた
(絶対ミラをこの手で殺す・・・!!)
「・・・さて、夜も明けてきたな」
フライは光が差し込む空を見て言った
「あ・・・そうだ、渡し忘れた!ちょっと待っててくれ」
そういうと、フライが村の中に消えた
3分後、フライが戻ってきた
「投げナイフと、腕時計だ」
手に持っていたのは、投げナイフ5本と、ミリタリーウォッチだった
「ありがたく受け取っておこう」
浩二は投げナイフを太腿のポケットにねじ込み、MTM社製のミリタリーウォッチ、ブラックフォークを腕に巻いた。ブラックフォークは4時半を指している
「出発!」
浩二とフライ、護衛10人は、第2都市“カルマ”まで、平原の1本道をただ黙々と歩いて行った・・・


・・・村を出てから1時間半、辺りはすっかり明るくなっている
すると、だんだん木が多くなり、ついに目の前に山が現れた
フライは苦笑しながら言った
「ここはミル山だ」
「そうなんですか・・・まさか、この山を登るんですか?」
「そのまさかだ。だけど、頂上まで行く必要はない。頂上の30m下にトンネルがある。何もなければそのトンネルで夜を明かす」
「そんなにこの山登りにくいのかよ」
浩二は思わず悪態をついた
「いや、ここまでは敵の姿も見えなかった。が、ここは非常に危険だ。だから、斥候を出して三分後に、山の中腹の川まで行く。そこで休憩して、斥候と合流する」
「分かった」
浩二は理解して、頷いた
「よし、行け」
そういうと、護衛の中から4人が山の中に消えた
そして、3分後
「行くぞ」
フライはそういうと、山の道を走り抜けていった
浩二と護衛も走って付いて行った
しばらく走っていると、フライが道から外れ、山の急斜面を登り始めた
「あの・・・道から外れてますよ?」
浩二は急ぐフライに疑問を投げかけた
しかし、フライはそれを無視して、登って行った
目の前にツタが現れた
しかし、それは一瞬にしてバラバラになった
「向こうは危険だ」
フライが吐き捨てるように言うと、光が漏れた
「着いたぞ・・・」
目の前には、斥候に出した4人の護衛が座って休憩していた
「状況を報告せよ」
そういうと、斥候に出た護衛の一人が、素早く立ち敬礼をした
「はっ!異常はありませんでした・・・しかし・・・」
「しかし?なんだ、早く言え」
「さ・・・山頂にトラックを数台確認しました!」
「何!?」
フライの顔が急に真顔になった
浩二はよく分からなかったが、確実に事態が悪化しているのは分かった
その時
ドォーン!!という音が山頂のほうから聞こえた
「伏せろぉ!!!」
フライはそういうと、全員が一斉にその場に伏せた
とてつもない爆風と爆音に、一瞬意識が飛んだ
しかし、そのあとダダダッ!という銃声が聞こえた
浩二は咄嗟に近くの茂みに身を潜めた
フライたちも浩二と同じ場所に身を潜めると、さっき爆発があった場所に、AK47を持った兵士が3人出てきた
距離は、だいたい60m。浩二はバッグからMP7を出してセレクターをフルオートにすると、AKを持った男が茂みに向かって銃撃し始めた。どうやら、浩二たちを捜索しているようだ
「愚かだ・・・」
そういうと浩二は、トリガーを絞った
激しい銃声が浩二の耳を貫いた
しかし、ほんの数秒でそれは終わった
マガジン1本分を撃ち終えた浩二は、茂みから出て敵がいないか確認した
AKを持った男たちは、肉片へと化していた
どうやら全弾命中したそうだ
「浩二・・・お前」
フライは驚きのあまり、言葉が続かなかった
そして、フライは頂上のほうを見て言った
「これより、山頂の敵を殲滅する。全員アンブッシュに注意しながら、頂上付近一帯を制圧する」
「はっ!」
護衛たちは敬礼をすると、浩二たちを囲んだ
「行くぞ!」
午前11時25分、再び山を登り始めた・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-06 16:53 | 小説「Assassin」
「着いた」
フライは建物の前で止まるとそう呟いた
一見なんの変哲もない建物だが、扉を開けると地下に続く階段が見えた
よく入り口を観察すると、武器屋と書いてあった
浩二はびっくりして言ってしまった
「あ、あの・・・武器なら持ってます」
そういうと、フライは笑って答えた
「何を持っている?」
「コルトガバメント、M1911A1です」
「そうか、それは対人用として使うんだ。今から作ってもらうのは、対魔物用だ」
浩二は魔物という言葉を聞いて動揺した
「え・・・ここって、魔物がいるんですか?」
「もちろん。いる」
「え・・・」
浩二の顔が青ざめた、フライは笑って答えた
「つい最近の話だ、しかもまだこの近辺には魔物、モンスターが出たという報告はない」
「はぁ・・・」
浩二は納得しなかった
すると、フライがそうだと言わんばかりに手をたたいた
「店主が留守みたいだ、帰ってくるまで色々説明しよう。この国の平民は、色んな危機にさらされている。モンスターや魔物の脅威・ミラ軍の進軍・天災、細かいものを挙げていったらきりがない。そこで、この国ヴェルタイトでは、大きく三つの派に分かれている」
「派?」
「そうだ、一つ目は俺たち平民派、ちなみに平民派の中でも、武装して軍を立ち上げてゼルモーアのミラを倒そうとしている俺たち反対派と、闇雲に特攻していく過激派の2種類がある。二つ目はゼルモーア、謎の軍事組織と言われている。ちなみにミラ軍もそこに入ってる。最後にブラッドポイズン、モンスターや魔物の総称だ。」
「ブラッドポイズン・・・随分危険そうな名前だな」
浩二は冗談と捕えたようだ、しかしフライは真面目な顔をして言った
「こいつらを馬鹿にするな。ヴェルタイトに生息するモンスターなどは、雑魚はともかく、ボス・・・つまり親玉とか守護神とか、そういう奴には人間の血を一瞬で溶かすほどの猛毒が仕込まれている。そいつの何処に仕込まれているかは分からないが、とにかく体内に入ったらアウト。即死だ。」
「そうか、因みに聞くが、魔物ってなんで銃弾が効かないんだ?」
「それは・・・インフィニティットハニカムに守られてるからだ」
「インフィニティットハニカム?」
浩二はよく分からなかったので質問してみた
「インフィニティットハニカムとは、まぁ外殻みたいなものだ。これを断ち切らない限り、一番雑魚の魔物でも倒せない。そこで、インフィニティットハニカムを唯一断ち切れる武器「紅剣」だ。因みに、紅剣を作っているのは、ヴェルタイトではここ1件だけだ。なんせ将軍用に開発された剣だからな」
紅剣の説明が終わって次の説明に入ろうとしたその時、後ろから声をかけられた
「おい、俺の店の前で何をやっている」
どうやらこの店の店主のようだ
すると、フライは声を張り上げた
「将軍を泥棒扱いするとは、貴様、待たせておきながら何様のつもりか!!」
店主の男は、フライの服装を見て敬礼をした
「申し訳ございませんでした、フライ将軍。して、ご用件は・・・」
「俺の横にいる奴に紅剣を、双刀型1対と、ナイフ型2本。代金は後払い。今すぐ作れ」
「了解しましたが・・・横の人、見かけない方ですね。いったいどこから来たんですか?」
いきなり話しかけてきたのでびっくりした浩二は言葉が続かなかった
「あ・・・日本です、」
すると、店主の男が血相を変えた
「に・・・日本から!!・・・分かりました、すぐ作ります。中に入ってください」
事の重大さが分かったようだ、すんなりと店に入れてくれた
しかし、疲れが溜まっていた浩二は、床に倒れてしまった・・・

「・・・起きろ!!」
浩二はフライの声を聞いて目を覚ました、どうやら眠気には勝てなかったようだ
目をこすりながら起き上り、ふと扉のほうを見ると、ガラッと扉が開いた。店主だった
「たった今、紅剣が完成しました」
店主がそういうと、店の奥から刀の入った黒いケースと、黒いバッグを取り出した
そして、それを持って浩二の前に行くと、敬礼をして差しだした
「あとは、よろしくお願いします」
浩二はうなずき、早速刀が入っている黒いケースを開けた。
1メートルくらいの立派な刀が2本入っていた、下のほうには、ナイフが2本入っていた。浩二は疑問に思った、てっきり黒いバッグのほうにナイフが入っているものかと思っていたからだ。
「あの・・・こっちには何が入ってるんですか?」
すると、フライが笑って答えた
「開けてみればわかる」
言われた通り、バッグを開けた
「・・・これは、MP7A1か!」
浩二が受け取ったのは、ドイツ陸軍にも配備されているヘッケラー&コッホ社製のMP7A1だった
4,6mm×30弾という、この銃独特の弾は、100メートル先にある防弾チョッキも貫通するという恐ろしい貫通力を持つ。
しかも、浩二はサバゲーのとき、この銃をよく使っていた。扱いは慣れていた
「頭が上がんなくなっちまうな・・・」
「これは、サービスというか・・・お守りみたいなものです。もしミラ軍にアンブッシュされた時、これがあるだけでも心の支えになればいいと思っています。」
店主は笑顔で言った
フライと浩二が店の入り口まで行くと、辺りは星の光に照らされていた
「武運を祈ります」
店主がそういうと、フライと浩二は敬礼をした
そして、フライが口を開いた
「今から明日の夜中の行軍まで特訓だぞ!」
「はい!!」
浩二はいつしかの青春というものを思い出した
友の仇を討つ。絶望が、静かに燃える怒りへと変わった瞬間だった
ミラを討てという言葉に、希望が見えた・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-06 16:30 | 小説「Assassin」
・・・もう何時間経ったんだろうか、今自分が何処にいるのかも何しているのかも分からない
自分の名前も分からない
「吉樹浩二!!」
「!!」
声が聞こえた、浩二は目を開けた
そこにはとてつもなく美しい蒼の世界が広がっていた
頭上で咆哮が聞こえた
浩二は音のしたほうを見上げた
眩い閃光だ
その直後、煉獄ともいうべき火球が浩二を襲った
咄嗟にステップで避けた
すると、蒼く染まっている空から赤黒い竜が降りてきた
竜の上には人らしきものが乗っていた
顔は隠している、黒いマントを身にまとっていた
「手荒な真似をして悪かった、私はラヴォルだ」
浩二は首をかしげた
「・・・ここは何処だ、俺は生きているのか?」
「おまえは撃たれて死んだ。しかし、私が肉体だけは取り戻しておいた」
「どういうことだ、他の仲間は?」
「残念だ、あいつらは撃った奴に捕えられた」
浩二は状況を理解したらしく、落胆した
静寂ともいうべき世界が訪れた、一瞬闇が来たかと思うと、光が矢のように飛んでくる
そんな世界に思わず絶句してしまった浩二に、手を差し伸べたように言葉を発したものがいた
ラヴォルだった
「あいつらを、殺せ、仇を討て!!」
浩二は一瞬で現実に引き戻された、そして口を開いた
「誰が、殺したんですか・・・」
「ポルタという惑星の中心島、ヴェルタイトの大将軍、ミラ・・・」
あの紅い光を帯びた目をした奴は、只者ではないと悟っていた浩二の感は当たっていた
まさか別の惑星の奴だと思わなかった
「魔物なんですか?」
質問されたラヴォルは、笑って答えた
「いや、人間だ。ポルタは、第二の地球と神の間では呼ばれている。」
「え・・ラヴォルさんは、神だったんですか?」
「もちろん、でなきゃ竜に乗って来ないだろ」
「あ・・・そうですよね」
浩二は納得した、まさか殺したのが別の惑星の人間で、自分を助けたのが神だとは夢にも思わなかったが・・・
しかし、浩二は何かつっかかりを感じた
「ミラって、今何をしようとしているのか分かりますか?」
「それを言おうと思って助けたんだ、分からないわけがない。今あいつは、軍を起こして地球そのものを破壊しようとしている」
浩二は憤りを覚えた
「どうすれば、止められますか?」
「それは、単純だが・・・至難の業だ」
「え?」
「ミラを殺せば、指揮系統は崩れる。だが、いくらお前でも、三人の将軍が率いるミラの10万の軍に一人で立ち向かうことは無謀だろう」
「確かに・・・」
「そこで、私に提案がある。」
ラヴォルはそういうと、竜の背に飛び乗った
「もう少し眠っててもらうぞ!!!」
そういうと、蒼い世界は一瞬で閃光に変わり、闇が訪れた
「また、殺られたのか・・・」
浩二は絶望に浸った

光が眩しい・・・
心地いい風だ・・・
風の音が聞こえてくる・・・
だが、目の前に何か影のようなものが映った後に、ドン!という何かが落ちる音がした
「うわぁ!」
浩二は飛び起きて辺りを見回し、思わず黙ってしまった
はるか向こうに、垂直にそびえたつ山が見える
後ろには海、自分がいる場所が、初めて理解できた
「ヴェルタイトか」
そういうと、自分の下に落っこちていたバッグを拾って、中身を確認した
まず、水の入ったペットボトル、地図が見つかった
早速ペットボトルをとって中の水を飲み干した
そして、ペットボトルをしまおうとしたとき、浩二は思わず声をあげてしまった
「コルトガバメント!!」
バッグの中には、45口径のコルトガバメントM1911A1が入っていた
奥のほうを見ると、予備のマガジンが2つ、サバイバルナイフが一つ入っていた
浩二は自分の服を見た、黒い独特の服だ
腰の帯は、多分刀を差す場所だろう
とりあえず地図を片手にバッグを背負い、歩き始めた
30分ほど歩くと、地図に書かれた村が見えてきた
しかし、歩哨が立っている。浩二は咄嗟にしゃがんだ
気付かれた
頭上を、弾丸がかすめた
村の入り口からだ
敵とみなされたのだろう
浩二は道を外れ、右に回り込んでガバメントを抜いた
「殺るか」
音も立てずに銃を構えてる奴近づき、後頭部に銃口を当てた
「撃つな!!」
驚くことに、日本語で話していた
「動くな」
浩二は驚きながらも奴の銃を取り上げた
M4A1だ
「俺はミラを殺しに来た。敵ならここで殺させてもらう」
思わず言葉にでてしまった
「え・・・?そうですか。申し訳ございませんでした、あなたの名前は?」
「吉樹浩二だ」
「!!・・・すぐ案内します、ついてきてください」
浩二は戸惑いながらもその男について行った
村に入ったとたん、家から人が出てきて歓声を浴びた
そして一際目立つ建物の中に入った
「おまえが吉樹浩二か。ミラに殺され、ラヴォルに救われた奴か・・・」
奥から声がした
入っていくと、老人と若い男がいた
「私はこの村の村長だ・・・話は神の使者からうかがっている、おまえの仲間は全員ミラに捕えられたようだな、殺されて」
「村長、やめてあげてください」
若い男が言った
「あの、その着ている服・・・」
浩二は質問した
「ああ、これか。これは、平民の反対派軍の将校用戦闘服だよ」
「え・・・」
浩二は動揺した
そんな浩二を横で見ていた若い男は微笑みながら言った
「私は反対派軍の将軍フライだ、君は反対派軍の、しかもいきなり将校だ。誰かが討たれたら君は臨時的に将軍に上がれる位置だ」
フライと名乗った男は手を差し伸べてきた
浩二はその手を握った
「よろしく」
フライの目は透き通った光を帯びていた
思わず浩二もうなずいた
「今日はこの村に泊まっていけ、明日の夜に軍を中心都市クラウストに集結させる。その前にあんたの武器を調達する。ついてきなさい・・」
フライはそういうと、月の光が差す闇に出た
浩二はそのあとを追っかけて行った・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-04 07:08 | 小説「Assassin」
・・・携帯のアラームが鳴った
浩二はうるさそうにしながらアラームを切って時計を見た
針は11時24分を指していた
「やべぇ!」
浩二は飛び起きて武器がしまってある棚に手をかけた
今日は、大佐こと佐藤輝に誘われて、戸塚のフィールドでサバゲーをやる予定だ
遅れたら確実にドッキリに嵌められる
浩二は苦笑しながら、急いで戦闘用の迷彩服に着替えて、車に荷物を積んだ
車に積んだ荷物は、マルイ製MP7電動ガンと、固定スライドのMk23ガスガン、極物屋のガスナイフだ
忘れ物がないことを確認すると、腕時計を確認した
11時34分、10分で準備が終了した
浩二は急いで家の鍵を閉め、車を発進させた
そして、18分後、11時58分
浩二の車は戸塚のフィールドに到着した
辺りを見回すと、大木の周りの地面が赤く染まっていた
そして幹を見た瞬間、浩二は脱力感を覚えた
それは、サバゲー仲間が胸を撃ち抜かれ、木の幹に磔にされている有り様だった
それは現実とはありえないほどの残酷さだった
確認のため、車から降りた浩二は鼻を押さえた
とてつもない血の匂いが辺り一帯に充満していた
浩二は大佐らしき死体を見つけ、その場で泣き崩れた
「嘘だろ・・・」
言葉が続かなかった
ふと大佐の顔を見た瞬間、缶を開けるようなプシュッという音と同時に大佐の顔が真っ赤に染まった
そして、自分の胸を見た
紅蓮ともいうべき液体が、これでもかというくらい噴き出てきた
浩二は倒れた
・・・薄れていく意識の中、浩二は一瞬だけ犯人らしき奴を見た
目が紅く光り、尾を引いていた
「もう・・・だめ・・だ・・・」
そして、浩二は息絶えた
死者4名、死因は心臓を撃ち抜かれたことによる失血死
全員木の幹に針金で磔にされるという悲惨な事件になった
「神奈川武装集団射殺事件」
この事件が、なんの意味を示すかを知る者は
現時点で地球上には誰もいない・・・
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by dokkanogunmania | 2012-04-04 07:00 | 小説「Assassin」