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とある軍隊の飛翔弾丸

assassin44.exblog.jp

ここは廃人のブログです(笑)

日が沈んだ
そして、丘の上に停まっている軍用トラックの中から
1人の男が飛び出す
そのあとを、2人の女が援護する
銃はAF2011A1
その男は、それを撃つ
それを合図に
ガガガガガガガガガガガガッ!!
銃声が辺り一帯に響き渡る
男は敵の自動小銃から放たれる弾を避け、代わりにというばかりに手に持っている拳銃のトリガーを引く
ガンッ!ガンッ!!
後ろから援護が来た
男はそのまま宙返りして着地した
耳を澄ませば
銃声どころか人の気配も消えた
「・・・殺ったか」
男の名前は、もちろん吉樹浩二
その後ろには、桜木芽衣
そして、重傷を負ってたはずの薙咲雷希がAF2011A1を構えて笑った
「油断しすぎなのよ。相手は」
薙咲はそういうと、自分の脇腹を押えた
「無理はするなって言ったはずだ。出発するぞ」
浩二はそういうと、トラックに乗り込み、エンジンをかける
薙咲たちも荷台に乗り、マガジンを装填した
浩二はそれを確認し、アクセルを踏む
トラックが勢いよく進み始める
道なりにまっすぐ行けばすぐに中心都市
だが、そんなうまくいけるわけがない
早速後ろの荷台から銃声が聞こえた
前方約100メートル辺りに着弾した
その直後
ドォーーーン!!
大爆発。おそらく対戦車地雷でも埋めてあったのだろう
浩二は爆発後の炎を避け、なるべく車を端に寄せる
「この道は地雷博物館並みに埋設してあるぞ」
後ろから桜木の声がする
そのあとには続けて銃声
1回撃つと1回爆発が起こる
だが、弾切れは起こしていない
おそらく薙咲がリロードの手伝いでもしているのだろう
そのあと、10回ほど地雷をやり過ごしたところで
やっと
中心都市「クラウスト」に到着した
門までは約50メートル
兵士は・・・いる
自動小銃を装備している
浩二は武器を紅剣以外の武器を全てトラックの中に置き、双眼鏡で観察する
相手が持っているのは
M4カービン
敵ではなさそうだ
浩二はトラックを発進させ、門の前まで進む
案の定門番の兵士がこっちに銃を向ける
「何者だ!」
浩二はそのまま降りる
そして、背中にある紅剣を指す
「俺はこの街に用がある。通してくれ」
そういうと、兵士の顔色が変わる
そして、奥から10人ほど兵が出てくる
そのうちの1人が紙を持っている
それを全員が見終わると、一斉に敬礼をした
「どうぞ、吉樹浩二様。王がお待ちになってます」
(王・・・?)
浩二は首をかしげながらもトラックに乗り込み、発進させた

街の中に入ることに成功した浩二は、とりあえず先導してくれてる兵士が運転している車の後ろについていく
「・・・で?こっからどうする。芽衣」
「そうだな・・・とりあえずその『王』ってやつを味方につけりゃいい話だろ?」
「まぁそれが手っ取り早いのは確かだ。この国をまとめるものだからな。雷希、どうだ」
「異議なし・・・ってとこかしら」
「よし・・・意見がまとまった。とりあえず武器は隠し持っておけ。雷希は俺のトカレフを持ってろ。芽衣はタクティカルナイフだ」
そういうと、浩二は荷台のほうにトカレフとナイフを渡す
「浩二は大丈夫なのか?」
桜木が不安そうに聞いてくる
「俺は紅剣があるから問題ない」
苦笑しながら浩二は運転する
「・・・その紅剣の説明は、いつしてくれるのよ」
薙咲が不満そうに言う
そう言えばこいつらは知らなかったな
浩二は前の車についていきながらそう思った
「・・・それにしても、さすが中心都市っていう感じだな。店がたくさんある」
「そうだな・・・あとで、銃のメンテ用の部品とかも買いにいきたいな」
「芽衣、それもあるが・・・とりあえずここに住むなら金が必要だ。それをどうにかしないと話にならん」
「そのお金って・・・このこと?」
と、薙咲は2つのバックパックを指差した
「さっきの倉庫で見つけたから全て盗った。これだけあれば少しは暮らせるはずだ」
桜木が説明する姿を見て
「さすがだな」
思わず声が出てしまった浩二は苦笑した
「・・・あ!あれ!!」
急に薙咲が叫んだので、急いで浩二は前を見ると
そこには武装した兵士が
・・・少なくとも100人近くはいる
「ここが城か。よし、停めるぞ」
浩二はそういうと、エンジンを止め、トラックから降りた
降りる瞬間に
兵士が一斉に敬礼をする
そのあとに
ワァァァアア!!!と、民衆の歓声が聞こえた
「これは・・・歓迎されてるってことでいいのか?」
浩二は先導した車に近づき聞く
「はい。もちろん歓迎されてますよ。あなたは日本人で初の『英雄』ですから」
「英雄は大げさだ」
浩二は、そのまま門をくぐり、案内されるままについていく
そして
大きな広間に出た
おそらく「謁見の間」と呼ばれるところだろう
ここには銃を持った兵士は一人もいない
代わりとばかりに、盾と矛を持った兵士が横に並んでいる
浩二は一礼し、謁見の間に足を踏み入れる
「・・・よくぞここまで来たな。吉樹浩二」
玉座に座る男に話しかけられた浩二は、その場で跪く
「その辺で良い。おい、こいつを『ルーム』に通せ」
玉座から降りた王は、先導していた男に命令を下す
浩二は、立ち上がり男についていった
ルームという場所に入った浩二は、言われるがままに椅子に腰をかけた
「お前にはいろいろ礼を言わねばならんが・・・」
「礼を言う?俺はそんなに凄いことをしたのか」
「あぁそうだ。君のおかげで、この街はまだ侵略されてない。だが、これからどうなるかはまだ分からない。そこで、頼みがある」
「何だ」
「街の東に位置するスラムと呼ばれる場所を一掃してほしいのだが」
「スラム?ということは、ゴミ溜めが集まる場所ってことか」
「・・・そういうことだ。実は、あそこは軍も近づけないほど荒れてる。だが、君たちの戦闘力ならいけるだろう。それに・・・」
王は、浩二の紅剣を見た
「この紅剣で一掃して来いと。そういうことだな」
王は静かにうなずく
「それには条件がある。聞いてくれるか」
「あぁ、何でも言ってくれ」
王は急に笑顔になった
よほどうれしかったのか、声も高くなってれる
「俺たちの拠点となる場所が欲しい」
「それだけか?」
「あぁ・・・あとは、終わったら言う」
「そうか。じゃあ、ここなんてどうだ?」
そういうと、王は地図を持ってきた
「この家だ。この城とつながる地下道の入り口の一つで、武器庫からも近い。君になら、近くの武器庫を一つくれてもいいくらいだ」
「・・・そうさせてもらう。トラックは停められるか」
「もちろん。車庫がある」
「よし。決まりだ。よろしくな」
浩二は握手を求めた
王はそれに応え、強く握ってきた

しばらくして、またさっきの男が出てきて、案内をしてくれた
そして、日もすっかり沈んだ7時38分
拠点となる家の前についた
「ここです」
その男はそういうと、書類をいろいろ渡して帰って行った
浩二はとりあえずトラックを車庫に停め、家の中に入る
必要なものは全て揃えてあり、買う必要もなかった
桜木たちははしゃいでいたが、浩二は疲れがたまってたので、荷物を整理し終わったとたんにソファの上で寝てしまった
そして、疑問が一つ出てきた
「今何月何日だ?」
ふと出てきた疑問に、目が覚めた
そして
「今日は5月7日。お前がこの世界に来てから1週間だ」
浩二はその声に思わず飛び起きる
「お・・・お前は!!」
そこにいたのは
「橘!?」
あの能力使いの
橘零火だった・・・
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# by dokkanogunmania | 2012-04-29 15:28 | 小説「Assassin」
浩二はスナイパーを倒しに行くと見せかけて、近くの建物に入っていた
そこは武器庫で、やはり自動小銃が所狭しと並んでいる
そして、隠し持っていたインカムを装着し
桜木が持っていた通信機で
聞いてしまった
浩二は情報を整理する
佐藤は自分の標的「ミラ」本人だった
で、べスが殺戮の女王こと「ニア」
まさかこいつが女だったとは思わなかったが。確かに声は少し高めだった気がする
それと、バイが守護神こと「アレイ」
よくよく思い出せば手榴弾のトラップに引っかかったにも関わらず平気で立っていた。おそらくあれも偽装工作だったのだろう
あとは、ソルこと「メリモス」
怒りが満ちるのが分かった
そして、絶望感
仲間が減ったうえに、今まで信用してた佐藤が
自分の宿敵ともいえるミラ本人だったとは
「・・・くそが」
浩二は、ナイフを抜く
そして、首元に
頸動脈を掻っ切るつもりだったが
浩二はその手を止め、近くにあったパソコンのようなものを起動させる
よくよく考えれば単純な話
ここは敵の拠点
それなら、ここには敵の情報が書き込んであるはずだ
そう思って起動させ、いろいろいじると
「・・・あったぞ。これだ」
浩二はそれを見て
思わず息を呑んだ
そこに書いてあったのは
自分を殺す計画だった
その目的までは書かれていないが、軍の将軍などの一覧が載っていた
その一番上に
ローリング
その下には
ミラ
どちらも大将軍で、ローリングは4人の将軍を、ミラは3人の将軍を手下にして各地を制圧。原住民の殺戮を繰り返している
ローリング側の将軍は、、シグを筆頭にフレア、ディアゾネス。で・・・マグルプ。こいつだけ別枠
軍は23万7000人
使用武器はAK74
「ここまで分かれば、十分だな」
浩二はそういうと、紅剣を抜き
一気に斬る
パソコンは音を立てずに粉砕し、地面に破片が散らばった
浩二はそれを見届けると、もう1本の紅剣を抜き
構えた
そして・・・ドアを斬る
スッと切れ目が入り、粉砕
外に出ると、人の気配がない
どうやら集会が開かれてるようだ
ここから2キロくらい先の塔に人がたくさん見える
作戦会議か・・・又は、俺を囲むつもりだったか
どちらにせよ何か裏がある
浩二は剣を持ったまま、さっきの武器庫に戻る
そして、角を曲がり、武器庫の方を見ると
桜木と、薙咲がいた
桜木は普通に歩けるようだが、薙咲は意識はあるもののショックが大きかったのだろう。立てていない
「芽衣・・・ありがとう。お前のおかげでこっちもようやく作戦が出来上がった」
「そうか。それは良かった」
桜木は普段は無口で、戦闘系のことになると少しだけ喋る
身体能力は異常なほどに高く、体力もある
そして、こいつの得意なことは
狙撃と破壊工作
この2つにおいては右に出る者はいない
佐藤はこのことは知っているようで、警戒はしていた
そして、いつも探るように喋っていた
だが、浩二と本人しか知らない事実がある
それは、浩二も最初打ち明けられた時は信じられなかったが
今日の行動も含めて、それを証明した
実は、桜木は
「元某国特殊部隊」のエリートだった
そこでは、狙撃を中心にやっていたらしいが
浩二もそこまで詳しくは知らない
「・・・芽衣。とりあえずこの場を離れないと囲まれる。移動するための軍用トラックを探したい」
浩二はそういうと、紅剣を収め、武器庫に入った
「ここの武器庫は一通り見ておいた。それと、横の倉庫はトラックが停めてある」
桜木はそういうと、トラックのチェックを始めた
浩二はそれを見届けると、武器の選別を始めた
この武器庫にあるP90は全て焼き付いて、おまけに弾も切らしていた
そんな感じで、しばらく武器庫を探し回った結果
一つの結論を導き出した
それは、あまりにもインパクトのありすぎる銃を見つけてしまったからだろう
浩二は見つけた瞬間腰が抜けた
銃口が2つ
聞いたことがある
確かガバメント生誕100周年記念で造られた
「AF2011A1」
45ACP弾なら、弾も共有出来る
浩二はこの銃を6丁近くにあったバックパックに入れると、桜木たちがいるトラックに持って行った
「これは・・・」
桜木も目を丸くするほどの代物
浩二はまた戻って、予備のマガジンと、弾を全てもらうことにした
45ACP弾の箱をトラックに運び、ついでに近くに置いてあったノートパソコンや、機材一式。IH加工してある防弾盾と、救急用の道具も積み込む
「浩二。運転してくれるか?私が援護する」
「分かった。荷台から援護を頼む」
浩二はそういうと、軽くチェックを済まし、エンジンをかける
そして、一旦車から降りると、浩二は紅剣を抜きシャッターを
斬った
音もなく粉砕するシャッター
浩二は剣を収めてトラックに乗る
「出発だ」
浩二はそういうと、荷台で
マガジンを収める音がした
準備完了の合図だ
そして、浩二は
アクセルを踏み込む
「まぁ・・・予想はしてたけどな」
浩二は苦笑する
その先には
敵。しかも、20人はいる
浩二はそのままスピードを上げて、さっき手に入れたAF2011A1を撃った
バスッ!!
衝撃が凄い
さすがに45口径を2つつなげたやつを片手で撃つのは無理があるが
威力は凄まじい
装弾数16発
しかし2発同時発射の為、実質8発
浩二は連射し、10人ほど倒した
そして、トラックは敵の横をすり抜け
後は後ろの桜木に任せる
ドン!ドンッ!
銃声が聞こえる
浩二はマガジンを替えながら、門を見る
誰もいない
浩二はアクセルをベタ踏みし
突破した

日が傾きかけている
浩二は腕の時計を見た
3時47分
とりあえず、基地の包囲網を突破した浩二は、13キロほど北に進んだ
そこは、岩が連なる丘
遮蔽物が多い割には見晴らしのいい場所
北の方角には、大きい街が見える
あそこがおそらく中心都市「クラウスト」
そこに行けば、何かがあるはず
浩二は軍用の双眼鏡で様子を見たが、何もない
占領されてるようには見えない
が、守備兵が所々に立っている
武器までは、行ってみないと分からない
「・・・芽衣。作戦を練るぞ」
浩二はそういうと、トラックの荷台に腰をかけた
芽衣は小さくうなずく
夕日に照らされる丘の上で、遂に「暗殺者」が動き始める、瞬間だった
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# by dokkanogunmania | 2012-04-27 23:57 | 小説「Assassin」
紅剣同士の戦い
後で聞いた話だと、紅剣はブラッドポイズンの外殻「IH(インフィニティット・ハニカム)」を切断するために開発された武器らしい
なので、対人用に使うと死体がバラバラになるらしい
それこそ正に、対物用ライフル同士で戦争をやってるようなものだと
浩二は苦笑した
バッ!!
ほぼ同時に飛びかかり、そして
ガンッ!!
紅剣同士が火花を散らす
そして、橘は
「狂戦士」
そう唱えると
ゴッ!
橘の体が・・・
燃えるかのように光る
眼も尋常じゃないほどの殺気を放つ
ブワッ!!!
放った紅剣を
フォモレスははじき返そうとするが
「う・・・!!」
逆にはじき返され、5mほど吹っ飛んだ
その時、殺気が
浩二の・・・胸に!
「反射」
ガッ!と、音速を超えて飛んできた弾丸を反射した
ダァン!という銃声が後から続く
「く・・・てめぇ、能力は・・・ガハッ!!」
フォモレスは吹っ飛ばされた時に変な場所を打ったらしい
その行動を、黒い髪を揺らしながら、さっきの含んだ紅い眼で見ている橘が、剣を構え
「お前はかつては仲間だったが、敵に寝返った。それは私が嫌いだったから。違うか?」
「・・・」
橘の質問にフォモレスは答えず
懐から何かを取り出そうとしている
(まさか・・・デザートイーグル!)
浩二はトンネル内で捕まった時のことを思い出す
フォモレスはあの時、デザートイーグルを構えていた
しかも、抜く速度が尋常じゃないほど速い
おそらくあいつは
マジで、殺す
そして、仮に反射されたら
殺される
今どっちかが死なれたら困ると思った浩二は
「やめろ、フォモレス。もうやめろ」
「なんで止める。ふざけるな!!」
フォモレスは立ち上がり、立ち上がりざまに懐から
馬鹿でかいデザートイーグルを橘に向ける
「死ねよこの異邦の能力使いが。反射の発動できる最小半径は確か2メートル。その中なら何も使えない」
そのことに対して、橘はただ、黙ってる
浩二は、何か
体の底から、怒りが込み上げた気がした
それは、フォモレスの発言が理由なのか
「異邦の能力者」それは橘のことを指している
だが、こいつは元日本人
間接的に自分たちを嫌っている
それが分かったとたん、怒りが爆発しそうになる
浩二は剣を抜き、水平に突き出す
その中心を
ギャッ!!という音を立てて粉砕する12.7×99mmNATO弾
バレットM82
対物ライフルで狙撃されている
これを撃つということは、よほど自信があるのだろう
浩二の怒りは既に限界値を突破し、未知の領域に
そして浩二は気づく
「狙撃手は、おそらくメリモスだ」
口に出た、その言葉は
その場の空気を一瞬にして凍らせた
浩二は剣を収め、インカムとタクティカルベストを脱ぎ捨て、P90も捨てると、改めて剣を抜き
フォモレスと橘の首の前に刃の部分を添えるように構える
「今からお前らを殺す・・・と思ったんだがさすがにそこまで出来ない。だから選択肢を与える。このまま死ぬか、ここで協力して敵を倒して生き残るか。どっちだ!」
浩二は怒りに満ちた声で叫んだ
「この勝負に手出しはするな、吉樹。あんたには、別に頼みたいことがあるんだが、聞いてくれるか」
「・・・なんだ」
「メリモスを、殺ってくれ」
浩二はしばらく考え、そして
「分かった。俺一人で殺しに行く」
そういうと、浩二はそのまま基地の中心部の塔
メリモスの狙撃ポイントに向かった

浩二が去った後、フォモレスは銃を下げる
「・・・いいのか橘。あれで」
「全ては作戦の為だ。そうだろう?佐藤」
橘がそういうと、佐藤は
「ふん・・・あくまで俺の為だ。薙咲たちとは違って俺はあいつに恨みがある。ここで晴らしても問題ないだろう」
笑いながらそういう
「あいつは死んだ。既にこっちから連絡済みだ」
フォモレスはそういうと、銃と剣を仕舞った
そして、仲間が武器庫に集まると
そこには、2メートルくらいはある巨人がいた
背中には自分の身長と同じくらいの「紅剣」を背負っている
フライたちは静かに礼をする
そして、佐藤はその先頭に立ち、跪く
「面を上げろ」
その大男は、唸るような・・・まるで怒れる龍のような迫力がある
「佐藤・・・本名はミラ」
佐藤は、直立不動の敬礼で返す
「そして、バイ・・・アレイの身代わりをしたフレア」
バイは被っていた特殊メイクのようなものを剥がす
「ふぅ・・・これもまた窮屈だぜ。全く」
バイに化けていたフレアは、近くにあった机に腰をかける
「べス・・・ニアの身代わりのディアゾネス。それと、ソル・・・メリモスに化けたシグ」
大男は、全員の顔を見て微笑む
「これからが本番だ。吉樹浩二。通称『暗殺者』の能力を持つ者の殲滅・・・アサシンブレイカー作戦を発動する。全ての作戦を成功させるために、せいぜい頑張ってくれ。以上」
大男がそういうと、全員が一斉に敬礼をした
そして、その大男は
「俺の名前はローリング。ミラの上を行くこの国では事実上の軍事トップってことになる。以後よろしく」
ローリングと名乗った男は、そのままその場を立ち去った
この会話を、録音されているということに気づかずに・・・
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# by dokkanogunmania | 2012-04-25 23:18 | 小説「Assassin」
「・・・。浩二!目を覚ませ!!」
(?・・・ここは・・・)
浩二は恐る恐る目を開けた
そこには佐藤が立っていた
「おい!浩二、気がついたか!!」
「あぁ・・・今まで俺は・・・」
「ビルの上でお前たちが倒れてるのを見つけて、ここまで運んで来たのはいいんだが・・・」
その瞬間、浩二の寝ているベッドの真上を無数の銃弾が飛んだ
ガガガガガ!!
その瞬間に、誰かが反撃したようだ
「とりあえず佐藤。状況を」
「あぁ・・・薙咲は意識不明の重体だ。13カ所は撃たれてる。だが、なんとか持ちこたえてる。桜木も同じく重傷だが意識はある。」
「それ以外で怪我人は」
「全くいない。だが、この武器庫もそろそろやばいな」
浩二は起き上がった。そして、周りの状況を悟った
「包囲されてる。しかも圧倒的な人数に」
浩二はベットから降りた
痛みはまだあったが、なんとか戦える
「おい!無理はするな。確かに包囲されてるが、お前の助けは」
「じゃあここで大人しく死ねって言うのか。俺には無理だ。いくらお前が言っても無理だね。戦うしかないっしょ」
浩二は近くに置いてあったP90を手に取った
「ここの見取り図と、全員の持ち場を教えてくれ」
「オーケー」
そういうと、佐藤が軍師らしく地図とペンを持ってきた
「この建物は平屋だが、地下に通じる秘密の階段もある。だが、ここを出ちまうと、ちょうど敵陣のど真ん中ってわけだ。それに気付いた俺たちが戻ろうとしたとこを」
「待ち伏せで追い詰めたってわけか」
「そういうことだ。で、全員の持ち場だが・・・俺とアマテリウス、それとラムサレアスが薙咲と桜木、お前とベスの護衛になってる。で、入り口で敵と交戦してるのが、ソルとバイ。それにフライとフォモレス。敵はもう50人以上は倒したがキリがないって状態だ。不幸中の幸いとでもいおうか。ここは武器庫で、P90が大量に置いてある。だから焼き付いて使い物にならなくなってもなんとかなるってわけだが、弾薬が半分を切ってる。そこが問題だ」
「弾薬か。外には何人いそうだ」
「分かりゃ苦労しねぇよ」
佐藤は苦笑し
立て掛けてあったP90を取った
「こうなったらいっそのこと弾幕を張って敵を追い返すってのもいいんじゃないのか?」
浩二はそう言われた時、思わず笑ってしまった
だが、一瞬にしてそれは崩れさる
バババッ!!
浩二の頭の横の壁に穴が無数に開く
浩二はP90を構えた
そして、ゆっくりとドアに近づき
ダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!
フルオートで撃った
破壊力は予想を上回った
敵が盾にしていた壁が崩れ、後ろにいた敵がどんどん倒れていく
そして、装弾数50発のマガジンは切れた
浩二はポーチからマガジンを取り出し、交換する
ガガガガガ!!
無数の弾が飛んでくる
それに負けまいと、浩二たちも必死になって弾幕を張る
お互いの銃声が凄まじくなった
「膠着したか・・・」
浩二の横でソルが苦笑した
浩二はその時、ふと気を失ってた時の出来事を思い出してしまった
「橘零火・・・」
思わず口に出てしまった
「ん?誰だそれ。日本人か?聞いたことがない」
ソルが首を傾げながら言う
その時、静寂が訪れた
全員のマガジンが同時に切れたのだ
いや、正確に言えばすべての弾薬のストックが
この短時間で・・・!!
浩二は、一瞬どうしようか迷った
白兵戦に持ち込むか、援軍を頼むか
浩二は紅剣を取り出そうとしたが、フォモレスに止められた
「何でだ」
「・・・何か来る。この気配・・・敵か?」
その時
ズガガガガガガガガガガガガッ!!!
敵はどうやら援軍か何かを呼んだらしい
銃弾の嵐が浩二たちを襲った
だが、浩二たちは
「武器がない」
詰んだ。もう終わりだ
その時だった
浩二は「あの時」の空気を感じ取った
それは、凛とした黒い髪を風に靡かせ
透き通るような紅い眼を向け
言葉一つで全ての攻撃を反射出来る
「橘零火」の殺気を含む空気が
敵の銃撃が止む
浩二たちは外に出てしまった
そこで目にしたものは
「・・・龍!?しかもあいつ・・・裏世界の・・・ッ!」
フォモレスは嘆くようにそう言うと、隠し持っていた紅剣を抜いた
だが、それよりも早く
敵は問答無用でAK47を撃つ
「反射」
橘は言う
その瞬間
次々に悲鳴を上げながら敵が倒れていく
撃たなかった敵は、銃を向けながら威嚇する
「銃弾を量産。標的を撃ち抜け」
7.62mm×39mm弾が無数に出現したかと思えば
ババババッ!という音とともに敵を引き裂いていく
気付けば敵は立っておらず、そこには白銀の龍を従える橘と、銃を構える浩二たちがいた
「あれは現実だったのか」
浩二は橘に問いかけた
「いや。お前のの頭の中に私が入っただけだ」
橘はこう答えると、龍のほうを見て
「地上の敵を掃除しろ」
その直後、龍は空を飛び
火球を吐いた
ドォーン!!という凄まじい爆音を放ちながら
敵を殲滅しているようだ
「お前は約束を守ってくれたんだな」
「あぁ。約束は守るほうだ」
感情のあまり籠ってない言い方だった
浩二はしばらく考え
「まぁいい。お前はさっきの通り、俺らについてくるんだな?」
浩二はそういうと、銃を下して近づいた
「浩二。こいつは誰だ?」
佐藤たちが不思議そうに聞く
「私は・・・橘零火だ。お前たちについていくことにした」
橘はそういうと、髪を風に靡かせながらこちらに視線を移し
「雹弾」
その瞬間、橘の前に無数の氷塊が発生して
音もなく散った。そして
バババババババババッ!!
音を立てて氷塊は割れる
佐藤たちはその光景に凍りつくばかりであった
浩二はため息をつき
「その辺にしとけ。お前が強いのは十分わかった」
「・・・?私が・・・強い」
急に声が変わったと思ったら、顔がほのかなピンク色になっている
(照れてる・・・のか?)
何をやっているんだ・・・俺は
そう思ってた・・・が
浩二はその時、一瞬だが
もの凄く強烈な殺気が一点に集中するような錯覚
いや、おそらくこれは
「狙撃兵」
しかも、この辺からは見えない
だとすると、遠距離・・・おそらく2キロ近くは離れている
この殺気は止むことを恐れず、さらに強烈になっていく
「・・・?」
浩二は殺気のする方向を見ようとした
その時
「吸収。敵の位置の特定」
浩二の目の前で
ガッ!!!
という音とともに火花が散り
何か落ちた
拾い上げると、それは
「これは・・・12.7×99mmNATO弾!」
「対物ライフル。M82か」
タァン!と、遅れて銃声が響いた
「位置を特定した。距離は2189m、1時の方向だ」
橘はそういうと、背中から
「紅剣」を取り出した
「紅剣!なぜお前が!」
フォモレスが声を荒げる
紅剣とは、将軍か、またはそれに準ずるものしか所持してはならない
その剣を、敵側の人間が持っているのは
当然フォモレスたちは面白くない
仲間になったからとはいえ、すぐに打ち解けるような仲じゃないのは、この殺気が混じった空気を読み取れば容易に想像できる
「この紅剣は、お前たちの古い紅剣じゃない」
その言葉は、宣戦布告
そう取れた
「お前とは味方になるつもりはない。失せろ」
フォモレスの眼が鋭くなると同時に、殺気が辺り一帯を包み込むように広がった
「私はそこの吉樹と戦い、負けた。だからお前らは仲間だ。勝手に外してんじゃねぇぞ死にてぇのか三下が・・・」
橘も、殺気を放つ
その紅い眼は、まるで龍そのもの
そして・・・
『殺す』
同時に言い放ったあと
・・・2人の戦いが始まった
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# by dokkanogunmania | 2012-04-24 18:21 | 小説「Assassin」
辺り一面が輝いたかと思うと、また暗闇に閉ざされる
この感覚は
まるであの時、神に連れてこられたような
(俺は・・・死んだのか)
辺り一面は、所々が輝く。まるで宇宙を連想させるような
そんな空間だった
浩二が起き上がる。そこは、山の頂
直径20メートルほどの円形のフィールドのようだ
奥には玉座のようなものがあり、後ろには階段のようなもの
どうやらここは王室みたいな場所らしい
立ち上がると、不思議と体が軽い
痛みもない
浩二は右肩の傷を見た
傷は嘘のように消えてなくなっていた
浩二は辺りに何もないか確認すると、階段を降りようとした
その時
シュッ!という音が聞こえたかと思うと、階段が一気に崩れおちた
「な・・・!!」
浩二は後ろを振り返り、背中に隠してあった紅剣を
!?
無い・・・
紅剣は無かった
仕方なく脇に隠してあったガバメントを
これも無かった
浩二はその場に立ち尽くした
そこには・・・
いつの間にか、女が立っていた
黒い服を着ているが、それはどこか神々しい
見事なほどに黒い髪を風に靡かせながら、浩二のほうに振り返る
「・・・すごい・・・」
浩二はこれ以上の言葉が出なかった
完璧ともいえるほどに整った顔。その眼は紅く煌めき、透き通るような
それが普通の日常だったら
間違いなく好意を抱くような姿だったが
今は・・・違う
非日常。それを証明するのが
その女の後ろで、滞空する。白銀の鱗を纏った龍が
こちらに殺気を向ける
「戦え。地球の勇者。その力をここで証明せよ」
女はそういうと、背中から何かを取り出し
「!!」
こっちに高速で投げてきた
ザンッ!!
地面に突き刺さったその剣は
紅剣。そう、これは浩二の紅剣
浩二はその剣を引き抜き、構えた
女はまた背中から何かを取り出したかと思うと
もう一つの剣も、投げてきた
浩二は怯むことなく、それをキャッチすると、左の剣を逆手に持ち替えた
「ほう・・・」
女はそういうと、玉座の上に立ち
「雷砲」
その直後に
彼女の前に大きな「球」が出来た
そして、それがこっちに向かってくる
浩二はそれを避けようとしたが、目の前で
ダァン!!
爆発した
無数の雷球が飛散し、浩二の体にも数発当たった
「ぐ・・・てめぇ!」
浩二は剣を構えなおし飛びかかった
だが
「反射」
当たる寸前で女がそういうと、攻撃が
(何!?)
はじき返され、浩二は吹っ飛んだ
「ぐはっ!!」
浩二は立ち上がろうとする
女の眼は殺気を放っていた
「龍よ、殺せ」
その言葉の直後に、女の後ろにいた龍が咆哮を上げる
ギャアァァァァァァァア!!!!!!
咆哮は周りの空間に振動を与える
そして、その口からは
既に橙色のガスが漏れ出している
あと2秒
浩二は剣をクロスさせた
「?」
女は理解ができないという感じに首を傾げる
ガッ!!
龍の口から、火球が放たれた
浩二は防御
するのではなく
「!!!」
女は目を見開く
浩二は横にステップで回避し、火球の爆風を利用し
その女に向かって
ボッ!
紅剣を繰り出す
ガスッという音がした
女はその場でしゃがんでいた
剣は玉座に深く刺さった
「お前は何者だ」
浩二は剣を抜き、後ろに下がる
「・・・私か。私はこの裏世界を制する姫という名で通るんだが。お前には本当の名前を教えてやる」
「何?」
浩二は首を傾げた
裏世界。そんな世界は聞いたことがない
いや、そもそも目が覚める前のことが思い出せない
「私の本当の名前は、橘零火。お前と同じ、元日本人だよ」
!!
浩二の頭の中で雷が落ちたような衝撃が走った
「何の用だ」
浩二は警戒する
殺気は消えていたが、橘零火と名乗っている女が何をするかわからない
言葉一つで雷球を飛ばすことだって、龍を操ることも出来る
さっきはたまたま勝てたのだ
浩二は冷や汗をかきつつ、様子を窺った
「・・・これからお前たちに、災禍が降り注ぐ。今のお前では、とてもではないが力不足だ」
「何が言いたい」
浩二は、憤りを感じた
「お前の仲間に入りたい」
橘は、少し微笑むように。しかし、少し悲しげにそういった
「本来は、お前の敵だ。ラヴォルには、お前を討伐するように命じられた。しかし、お前とは一度だけ会ったような気もするんだ。それで、今ここに連れてきたというわけだ」
橘は、右手をサッと横に出し
「炎剣」
そういうと、手の中から灼熱の炎が伸び、一瞬にして「剣」になった
「もし断るなら、敵として、今ここで殺す。容赦はしない」
浩二は、苦笑した
「仲間に入るのは構わない。だが、一つだけ聞かせてくれ」
?という感じで橘はまた首を傾げた
「魔法か?その力は」
浩二は剣を下し聞いた
「・・・そのことは詳しくは話せない。だが、魔法ではなく、一種の能力だ」
その直後に、カランッ!
何かが落ちる音
それを見たとたんに
「硬直」
橘はそういうと、浩二は動けなくなっていた
「じゃあ、すぐに行くから!」
笑顔が一瞬見えたかと思うと
ゴッ!!!
爆音とともに、眩い閃光
(スタングレネード!)
浩二は意識が飛んだ
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# by dokkanogunmania | 2012-04-22 21:41 | 小説「Assassin」