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とある軍隊の飛翔弾丸

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ここは廃人のブログです(笑)

大爆発とともに「最強」の兵器は粉々になった
周囲の兵士はその爆風に巻き込まれ吹き飛んだ
「・・・こちら暗殺者。大佐、あの兵器は破壊した。だけど・・・」
「あぁ分かってるさ。桜木は肩と脇腹を5か所も撃たれてる。だが、致命傷には至ってない。大丈夫」
「お前なめてんのかコラァ!!!」
佐藤の話を断ち切って薙咲が吠えた
驚くことに次の瞬間、浩二の前からは薙咲が消えていた
「何があった?」
佐藤があわてている。それもそのはずだ
普段は温厚な性格で、人見知りをしない。どんな時でも積極的に考える
そういう、いわば「表」の薙咲しか見たことのない佐藤たちは、もちろん薙咲が声を荒げて暴走することは計算外だった
どうやら天才策士の大佐こと佐藤は作戦を伝えようと思ったのだが今ので伝えられなくなったような感じがした
「とにかく、今から雷希を止める。その間に他の場所の敵の殲滅を頼む!」
「・・・了解」
浩二は痛みも忘れて屋上から下を覗いた
薙咲は銃を持っている。AK47・・・敵を倒して奪ったのだろう
浩二はとりあえず階段を飛ぶようにして降りた
サイレンサーの付いたガバメントを構えて、飛び出そうとしたが
(雷希・・・)
殺気がした。しかも、常人とは比べ物にならないほどの
次の瞬間、その木製のドアに無数の7,62mm×39弾が撃ち込まれた
25発。浩二は銃弾を数えた。銃声が途絶え、彼女が近づいてくる足音を確認すると
ダッ!!
ドアを体当たりで開け、銃を構え・・・撃つ
「動くな雷希。もう十分だ!」
パスッ!という缶を潰したような音を立てて薙咲の足もとに銃弾が撃ちこまれた
「・・・クソみてぇな射撃能力だな。そんなもん見せてんじゃねぇぞ」
撃ちこまれても怯むことはなく、悠然と弾倉交換を始める
声は低く、殺気が津波のように押し寄せてくる
威嚇射撃が通用しない
おまけに、名前を呼んでも通じない
どうやら記憶が一時的に飛ぶらしい
「お前は、俺と殺し合いをするんだな?」
薙咲がそういうと、AK47の銃口を浩二に向け
一言。囁くように
「死ね」
その瞬間、銃声とともにライフル弾が雨のように飛んでくる
浩二は、咄嗟にさっきいたビルに戻った
幸い怪我は無かったが、右肩に激痛が走った
見ると、血が滲み出てきている
(くそ・・・傷口が開いたか)
浩二は匍匐前進をしながらとりあえず階段まで行くと、急いで上った
銃弾の雨が追いかけてくる
階段を上り切ると、バンッ!というドアが蹴破られる音と同時に、カチッというマガジンチェンジの音が聞こえた
「あは!あははははは!!死ねぇ!!!」
もはや人じゃない
敵と味方の区別もつかない状態になっている
その時
「こちら大佐!やばい。敵の増援だ!!薙咲はどうなった!」
・・・事態は既に最悪の状況だった
「こちら・・・暗殺者。薙咲は俺を敵だと思っている。今も・・・くっ!」
ズガガガガガガガガッ!!
AK47が火を噴いた
「暗殺者!やばい!そっちに敵が行ったぞ!!」
浩二は・・・屋上に出た
下を見ると・・・おそらく銃撃の音で出てきたのだろう。ざっと見ただけでも100人近くはいるようだ
「詰んだ・・・か」
浩二はドサッっと倒れると、既に感覚が殆どない右肩を見た
血がかなり出たことによる貧血のようだ
とても眠くなってきた
それから何秒。いや何分経ったのだろう
ふと目が覚めた
気付くと前に女が立っていた
そいつは、AK47を構えてひたすら連射している
真横には焼き付いて使い物にならなくなったAKが煙を上げて積み重なってる
その姿は、まるで
夢を見ているようだった
「雷希っ!!」
やっと声が出た
浩二は最後の力を振り絞り立ち上がる
そして、薙咲は・・・
(夢であってほしかった)
全身に無数の弾丸が掠った跡がある。そこからはあらんばかりの血を流している
気力だけで立って、撃っている
浩二はもう見ていられなかった
銃を持ち、ドアのほうに見える敵を撃った
そして、薙咲を押し倒しAKを奪うと、階段のほうに向かった
しかし、そこで待っていたのは
この建物を紅い世界に変えるのではないかと言うほどの血
人肉のミンチによって作られた絨毯
そして、無数の銃弾の跡
敵は全滅した
浩二は振り返り、薙咲を見た
血だまりを作りながらピクリとも動かない
「雷希・・・おい!大丈夫か!!」
積み上げたAKの横に、ボロボロになった薙咲
おそらく俺を殺そうとした瞬間に敵が乱入してきて、急遽敵を変更した
でも、それだったら途中殺せたはずだ
「浩二・・・ごめん。私・・・自分を見失ってた」
薙咲がいつの間にか意識を取り戻してた
血に染まった小さな手が、震えている
浩二はその手を握り、耳元で囁いた
「お前は悪くない。でも、これからはこんなになるまで無茶するな」
「だけど・・・浩二は私の事嫌いでしょ?さっきの裏のほうの私を見て。嫌いになっちゃったでしょ?だから、私もう」
「ふざけるなっ!!」
浩二は、薙咲の言葉を遮った
「俺は・・・俺はっ!!お前の事が好きだ!その思いは!たとえお前が俺を殺そうとしたところで、変わるもんじゃねぇ!」
浩二は、そのとき
やっとの思いで上半身を起こした薙咲に抱きつき、そして
キスをしてしまった
唇と唇同士が合わさって
およそ2秒間は、硬直していた
口を離すと、薙咲はまた気を失ってしまった
「こちら・・・暗殺者。ビルの敵は全滅。薙咲が重傷だから・・・」
そこで会話が途切れた
おい!!しっかりしろ!
そんな声が聞こえた気がした・・・
意識が次第に薄まっていき、そして
遂に意識を失ってしまった
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# by dokkanogunmania | 2012-04-20 23:55 | 小説「Assassin」
最強は無敵ではない。故に、誰が倒してもおかしくない
朝日に照らされる、まさに最強と言っても過言ではない
「62口径76ミリ速射砲」
驚くことに、底部にはキャタピラが無数にあって、移動が可能なようだ
そんな「最強」の兵器の周りを、10人くらいの護衛が囲んでいる
「これは手強いわね・・・」
建物の陰に隠れて様子を見る薙咲は、爆発するものなら何でも器用に扱うことが出来る
その性格の表れなのか、何故かロケットランチャーの扱いも上手い
後ろで周りを警戒している浩二は、実は限界に近かった
右の肩口の銃創は、貫通している
アマテリウスの応急処置によって何とか大量出血は免れたものの、銃を構えられるような状態ではなかった
「・・・こちら、暗殺者。大佐、頼みがある」
「どうした。大丈夫か」
「殺人蜂をこっちに連れてきてくれ。あと、ハンドガンを1丁頼む」
「・・・大佐、了解。」
佐藤は、少し溜息をつくと、無線を切った
それから数十秒後、桜木が手にサイレンサー付きの銃を持って走ってきた
桜木は、無言で浩二に銃を渡し、それと交換と言わんばかりにRPG-7を担ぎ、薙咲のところに向かった
桜木は、普段はほとんど無口だ。戦闘の連絡時や、身の回りに危険が起こったときのみしか声を聞いたことがない
そんな桜木から、無線が入った
「・・・こちら、殺人蜂・・・暗殺者」
「・・なんだ」
「敵を撃てるか」
「あぁ。なんとかな・・・」
浩二はそういうと、重たい腰を上げ、さっき受け取ったハンドガンを見た
黒い、コルトガバメント
サイレンサー付き。しかも、ところどころカスタムしてある
弾倉を確認した
45ACP弾が綺麗に入っている
浩二は一通り確認作業を済ますと、薙咲たちがいる場所に向かった
「浩二・・・大丈夫?」
「大丈夫だ雷希。それより、どうするんだ」
浩二がそういうと、桜木が無表情でRPG-7を構えた
「私が囮になり、援護します。その間に薙咲さんと、浩二さんはあの兵器を破壊してください。壊し方は任せます」
ちょっと待て、任せるって。と言いたかった
桜木は、躊躇いもなく引き金を引き
ロケット弾が飛んで行った
そのロケット弾は、着弾点の周りにいた4人の兵士を吹き飛ばした
「・・・さぁ、行ってください。私はここで待ってます」
そういうと、目の前の建物の陰からP90を持ってきた。おそらく元から隠してあったのをフライか誰かに聞いたのだろう
「分かった。死ぬなよ」
「・・・はい」
次の瞬間浩二は、その最強の兵器の前に躍り出た
一言でいえば「巨大な戦車」とも言えるこいつは、予想通り装甲が厚い
それは、桜木の援護射撃を見てもらえば分かる
(・・・あの貫通力の高いP90も無意味か)
浩二はそんなときのためにも作戦は練ってあった
焦りはない
浩二は前から来た強烈な殺気を読み取り、咄嗟に伏せた
予想通り、敵が3人
浩二は3発撃った
それぞれの弾は、全員の眉間に1発ずつ当たった
薙咲を援護する形で、近くの建物の中に入った
「こちら暗殺者。今から攻撃を開始する。殺人蜂、応答せよ」
「・・・こちらっ・・・殺人・・蜂。なんだ・・・バババババッ」
「おい!殺人蜂!!応答せよ!!」
無線が切れた。そのあとの銃声は、おそらくP90ではない
桜木が撃たれたらしい
「クソッ!!」
浩二は壁を蹴った
怒りを抑えられそうにない
現に、頭に血が上るような感覚があった
「・・・とりあえず、屋上まで上がるわよ」
薙咲の押し殺した声
浩二は、その声を聞いたとたんに少し冷や汗をかいた
本気でキレた。そして、覚醒した
薙咲の特殊体質らしいが、浩二はあまりよくわからない
だが、このモードの時は、近づくと非常に危険だということは浩二も知っている
前に1度だけ覚醒した時は、確か俺が変な奴らに囲まれた時
あの時の事は、色んな意味で忘れられない
17人の、武器を持った不良男子たちを
素手で全員半殺しにした
しかも、今は薙咲が
(RPG-7を持っている)
そんなことを考えながら階段を登っていたら、いつの間にか屋上に着いてしまった
「・・・さぁ、そろそろ・・・死んでもらおうじゃないのっ!!!」
浩二が止めようとしたときには、もう遅かった
猛烈なバックブラストともにロケット弾が飛んで行った
その弾は、速射砲の給弾部に入って
ドオォォォォン!!という爆発とともに
最強は、崩れ去った・・・
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# by dokkanogunmania | 2012-04-13 22:07 | 小説「Assassin」
「神の狙撃手」の異名を持つミラの側近の将軍メリモスの待ち伏せ地点から引き返した浩二は、山の斜面で熟睡していた
他の仲間が警備にあたっている
油断は出来ないが、ここは睡眠を取っておかないとあとで動けなくなる
そう考えると、次第に深い眠りに落ちて行った
夜間警備にあたっているのは、比較的に視力がいいソルとバイが担当している
「こちら狙撃王。サイクロン、全員起こせ」
「・・・何があった。敵襲か?」
「違う、さっきまで星が見えていたはずだ。あの雲は危険だ」
「スーパーセル(巨大積乱雲)だと?」
「そうだ。そう考えると、あと夜明けまで大体4時間・・・飛ばせば間に合う距離だろ」
「まぁ・・・そこまで言うなら仕方ないが」
「今すぐ車を点検して乗りこめって伝えてくれ」
「了解」
サイクロンというコード名を持つバイは、フライたちを起こしに行った
「おい、フライ達。起きてくれ」
とは言ってみたものの、疲れがたまっているため、起きるはずもなかった
バイはしばらく考えた末、一つの案が思いついた
(これだ・・・)
バイは、ソルに無線をとった
「こちらサイクロン。聞こえるか」
「ばっちり聞こえてる。起きないのか」
「あぁ。だから、敵襲だって言うことにしておけば跳ね起きるんじゃないのか?」
「んな単純なことで起きんのか?」
「やってみなきゃ分かんない。敵は、南の方角から攻めてきてるということにしておいて・・・とにかく、話を合わせてくれ」
「・・・了解」
ソルは半ばあきれたような声を出した
バイはソルが無線を切りさりげなく準備してるとこを確認すると、大きく息を吸った。そして・・・
「敵襲ー!!!」
その瞬間、予想もしていなかったことが起きた
全員が一斉に跳ね起きたのだ。これほど笑える話はない
バイは笑うのを必死に抑えて、浩二たちに近づいた
「敵襲か?」
浩二は銃を構えていた
「あぁ、南の方から敵が迫ってる。少数だが精鋭だ。すぐに逃げなけりゃ危ない」
「・・・分かった。すぐに行こう」
浩二は銃を下ろし、ジープに飛び乗ると、他の仲間たちもそれに倣って飛び乗った
「こちらサイクロン・・・案外うまく行くもんだな」
「あとが怖いぜ。じゃ、出発だ」
そういうとソルはアクセルを踏んだ
星の明かりも届かない暗闇が広がる草原を、2台のジープが疾走していた
「こちら・・・殺人蜂。後方に敵影を確認」
「何!」
ソルはまさか本当に敵が来てるとは思ってもいなかったようだ
「しかも・・・数が多い。このまま・・・!!」
「!?・・・どうした殺人蜂、応答せよ」
浩二が異変に気付いた
耳を澄ませると、さっきいた場所の辺りから轟音が聞こえてきた
「トルネードか・・・敵は俺たちを殲滅しに来たのか。それにしてもソル達はよく気づいたな」
「いや・・・そういうわけでは」
「ん?どういうことだ?」
浩二は首をかしげた
ソルが仕方なく全て説明した
「・・・そういうことか、それは悪かった」
浩二は謝ったので、ソル達は驚いた
「謝るのはこっちのほうだ。お前らに嘘を教えて・・・」
「まぁどっちにしろ助かったってことだ。気にすることじゃない」
浩二は笑ってそう答えた
「そうか、ありがとう。もうすぐ基地に着く。念のため、突撃準備くらいはしておいてくれ」
「了解」
浩二たちは、P90を取り出し、マガジンを装着すると、前方に見える住宅街を見つめた
とたんに無線が入った
「こちら殺人蜂、ここで降りないと危険だ。停めろ」
その無線を聞いたソルとバイは、車を停め、降りた
「フライたちも今回はこれをつけておけ」
そういうと、浩二はバッグの中から高性能のインカムを4つ取り出して渡した
「俺たち4人は、中の仲間たちを解放し、安全を確保する。おそらく、表面しか制圧出来てないはずだ」
フライは得意げに説明を始めた
「あの基地は、表面はただの住宅街だ。だから、普通に人も住んでるし、店だってある。だが、あそこに住んでるのは全員軍人。反対派の人間のみだ」
「裏があるってことか?」
「そういうことだ。裏っていうのはもちろん地下にある」
「まぁ俺たちはその表面にある敵をせんめつすりゃいいって話か」
「そうだ。こっちは俺を先頭に独断で動く。情報が入り次第浩二たちに連絡する」
そういうと、フライは無線機を取り出し連絡を始めた。おそらく基地の内部に連絡でもしているのだろう
連絡が終わると、フライの顔は青ざめていた
「・・・これはやばい。基地の表面は制圧されてた。それならまだいいんだ」
「・・・まさか基地の内部が」
「そうだ。やられた・・・敵はおそらくミラ軍。ニアの特殊掃討軍か・・・総出で来たと見ていいだろう」
「了解した。芽衣、状況説明頼む」
「あぁ・・・正門らしき場所に見張りがいる。武器はAK。あれはミラ軍の攻撃軍か」
桜木は、1キロは離れてる場所を双眼鏡を使用せずに報告した
「・・・事態は最悪の状態だ。攻撃軍と特殊掃討軍がいるとしたら、敵は1万を超えると見ていいな」
「まぁ、ほとんどは内部に行ってる。多分表のほうは見張りが100人いればいい方だろうな」
「よし、分かった。ソルと芽衣、雷希はジープに乗れ。バイはそのジープの運転だ。俺たちは、後から走って突入する。先にジープを走らせ、射程距離内に入ったらソルと芽衣が見張りを狙撃する」
「・・・了解」
「分かった、引き受けよう」
浩二の説明が終わると、桜木とソルがうなずき、準備を始めた
「あの・・・浩二、一つ質問があるんだけど」
「何だ?」
薙咲が不満そうな顔をして浩二の顔を覗き込んできた
「あの・・・その、さ。なんで私と・・・離れ離れなのかな・・・って」
「それは、お前が優秀で、チームの一つは任せられるなって思ったからさ」
「・・・一段落ついたらまた話があるから、死なないでね」
「分かってるさ」
浩二は少し溜息をついたものの、微笑んだ
「今回の目的は味方基地内の敵殲滅。又は基地の奪還だ。敵がいたら迷わず撃て。以上だ」
全員がゆっくりとうなずくのが分かった。どうやら戦う準備は出来てるようだ
「バイ、行け!!」
浩二は手で合図をした
勢いよくジープは走り去っていき、しばらくすると、微かだが2つの銃声が耳に届いた
「こちら暗殺者。ただいまより突入する」
浩二はそういうと、一目散に走って行った
そのあとに、佐藤が続いたが、フライたちがいない
「フライ!!どうした来い!」
浩二は後ろを振りかえった
驚くことに、全員ジープに乗って走り始めていた。
「暗殺者・・・でいいんだな。こちらフライ、燃料切れになっちまうから車使わせてもらうぜ。暗殺者、大佐も飛び乗れ!!」
そういうと、ジープはスピードを上げて浩二の真横まで来た
佐藤が先に飛び乗った
さすが元傭兵だけあって軽々と飛び乗ってしまった
浩二も負けまいと、銃を先にジープに乗せ、全速力で走って飛び乗った
「・・・人間、なんとか行けるもんだな」
浩二が笑うと、フライたちも笑った
「こちら博士。暗殺者たち、もうすぐ基地内へ入る。銃を構えといた方がいいぞ」
その瞬間、門をくぐりぬけた
ごく普通の町と変わりない
なんというか、すこしだけ夢を見ているような錯覚に陥った
だが、それも銃撃音で全てかき消され、一気に現実に引き戻された
「11時方向に敵影!」
浩二は咄嗟にP90をその方向に向けた
AK47を構えた敵が4人。こちらに向かって連射している
浩二は撃ち返し、瞬く間に3人の頭を撃ち抜いた
残りの一人は、武器を捨てて投降した
浩二たちはジープを降り、近くの建物の影に隠れながら、投降した敵兵を縛り上げた
敵兵の装備はAK47に予備マガジンが5つ、それとアップル(M67手榴弾)を3つ装備していた。
「・・・ん?」
浩二は敵兵の腰に手を回すと、敵兵が暴れだした
浩二はすかさず敵の首筋を強打して気絶させると、敵兵の背中に隠してあったホルスターか銃を抜き取った
「ほう・・・トカレフか。こいつはいい」
浩二は仲間にもばれないようにベストの下に隠し持つと、空を見上げた
日が昇ってきていた
「・・・こちら、サイクロン・・・あの丘にあった62口径76ミリ速射砲が・・・」
「こちら暗殺者。はっきり報告しろ」
「こっちに向かってきてる。逆光でよく見えないが、近づいてるのは確かだ」
「・・・そうか。総員に告ぐ。ただちに物陰に隠れよ。敵に気付かれるな」
浩二は小さく汗を掻いた
「こちらフライだ。とりあえず、全員ここの武器庫に身を隠すぞ。いったん集合しろ」
その無線のわずか10秒後。足音も立てずに全員がある建物の前に並んだ
「ここは、俺たちの最後の武器庫と呼ばれる、俺たち以外誰も知らない、いわば秘密基地みたいなもんだ」
フライは得意げに言うと、ドアの鍵を開け中に入った
続けて浩二が入った
浩二は腰に隠してあったトカレフを抜くと、奥のドアに向かって走り、一気にドアを開けた
2人の人間がいた
武器庫を破壊する工作員なのか、それとも、武器を調達している敵なのか
持っている武器はAK47。見方ではない
浩二はそれだけを確認すると、トカレフの安全装置を外し、撃ち始めた
瞬く間にその場にいた2人の敵は無力化された
一人は額を撃ち抜かれて既に事切れていた
もう1人は足と手を撃ち抜かれてもがいていた
応急手当をしようか迷ったが訳の分からないことを喚いてるので浩二は敵の鳩尾に膝蹴りを2発喰らわせ、後頭部に容赦のない踵落としを決めた
浩二はベストのポケットからバンダナを取り出し敵の傷の手当てをすると、手足を縛り上げた
「・・・で?ここが武器庫だって言うのか?」
浩二はすでに半分ほど破壊されてる武器を見て言った
「あぁ・・・こりゃまたずいぶん派手にやられたもんだ」
フライは近くにあった机に腰をかけた
全員がその武器庫に入るころにはすでにその部屋に敗戦ムードが漂っていた
士気が下がっている
浩二は、ガバメントを抜き天井を撃った
銃声が耳を貫いた
「浩二、お前はなんてことを」
「てめぇらこんなとこで死ぬ気か!!」
佐藤の言葉を遮り浩二が怒鳴った
「お前らはあいつらを殲滅しに来た。だけど、あいつらの最終兵器までここに来た。だからなんだ。そんなんでやる気なくしてんじゃねぇよ!!」
浩二がその言葉を発した時、後ろから殺気がした
バン!!という銃声とともに何か右肩に衝撃を受け、後から焼き鏝で刺されたような痛みに襲われた
浩二は反射的に振り返り、敵に銃口を向けた
後ろから缶を握りつぶすような音がした
浩二を撃った敵の右胸から血が噴き出た
「おい浩二。俺たちはやる気をなくしたんじゃない」
サイレンサーがついたグロックを片手にフライが笑っていた
「お前がそんなことをいうのを待ってたのさ」
フライはそういうと、武器庫の奥から2本の筒状のものを持ってきた
「浩二と薙咲で、あの怪物を潰せ。そうすりゃ勝機は見える」
「フライ・・・」
浩二は肩を押さえながら、笑った
「これで、最強の兵器を打ち破って来い!!」
フライはそういうと、その筒状の物の先にロケットを挿して浩二のところへ持って行った
「RPG-7か・・・」
浩二は受け取ろうとしたが、肩を撃たれていた事を忘れていた
すると、何か布状のものが上からかぶさってきた
「応急処置だけでもしといた方が後で助かるわよ?」
傷の手当てをしてくれているのはアマテリウス。いつの間にか後ろに回り込んでいたようだ
応急手当が終わると、浩二と薙咲はRPG-7を受け取った
「行ってくる」
浩二はそういうと、出口に向かって走って行った。そのあとを、薙咲が追いかけてく
「死ぬな!!」
浩二は、最強の兵器の破壊に挑むために突撃した
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# by dokkanogunmania | 2012-04-12 23:22 | 小説「Assassin」
時刻は8時37分
辺りは闇に閉ざされた平原だ
その闇に光を射し照らし進む2台のジープに乗っている浩二は、いつでも出撃出来るようにとタクティカルベストを着用し、MP5SD6サブマシンガンを装備していた
後ろに乗っている佐藤も、同じ装備で周りを警戒していた
桜木がふと外に身を乗り出した
「・・・敵襲だ」
桜木は4人の中でもずば抜けた視力の持ち主で、5,0というマサイ族並みの視力を誇る
浩二は運転手のソルに車を止めて戦闘準備に入れと指示した
ソルは少し笑いながら後方のジープと連絡を取った
「敵襲だそうだ。とりあえず、すこし向こうの林まで行って車を止める」
「了解した」
後ろのジープを運転しているバイも少し喜び気味で返事をしていた
この2人は戦うことが生きがいのようだ
2分ほどすると、車は止められ、全員武装して戦闘準備に入った
「こちら暗殺者、正体不明の敵を殲滅する。殺人蜂、応答せよ」
「・・・こちら殺人蜂。どうした」
「敵はどこら辺にいた」
「ここから北に1キロほど先の丘の上だ。さっき一瞬だが何かが不自然に光った。おそらく昼間のスナイパーだろう」
「了解した。サイクロン、応答せよ」
「俺か、なんだ」
「さっき村で尋問した時に奴が言ってたことを教えてくれ」
「昼間狙撃してきたメリモスの事か?」
「そうだ。詳しく知りたい」
「分かった。ちょっと待っててくれ」
バイはそういうと無線を切った
浩二はあたりを警戒していた
後ろに人の気配がした
さっきまでなかったはずの人の気配が
浩二は左足を軸にして振り向きざまに回し蹴りを入れたが、避けられた
「浩二、やめてくれ。俺だ」
気配の正体はなんとバイだった
浩二は苦笑しながら手招きした
「よし、浩二。まずは、メリモスの事を話す前にミラ軍の構成を話しておこうと思う」
「あぁ、頼む」
「まず、ミラ軍の頂点に立つもの。それがお前の知ってる通りミラだ。こいつの暗殺が俺たちの目的なんだが、その前には大きな障害がいくつかある」
「それがなきゃ倒しがいがない」
「威勢がいいな。まぁその障害っていうのの一つに、3人の将軍がいること。これが頭に来る。その次に、この3人の将軍は、独自に軍を作り、動かし、戦闘を展開することを許されている」
「そいつは厄介だ」
「3人の将軍の呼び名は、殺戮の女王ニア、神の狙撃手メリモス、悪魔の守護神アレイっていう感じに名前がついてる。ニアは、2000人の特殊部隊を持っている。武器庫を襲撃してきたのはこのニアの特殊掃討軍だ。次に、今目の前にいる敵メリモスは、あらゆる狙撃銃を自由自在に操っての狙撃を得意とする。こいつは、ちゃっかり一番重要な攻撃軍の将軍をやってやがる。第1軍、第2軍合わせて5万5000人だ」
「5万!!」
浩二はあまりもの人の多さに思わず驚いた
「あぁ。そして、アレイ。こいつはメリモスと同じ数の守備軍を持ってる」
「だから守護神か。笑わせる」
「それだけじゃない。アレイは、一度も戦闘で傷ついたことがない」
「そんな馬鹿な。流れ弾とか、そういうのには一度くらいは当たっててもおかしくないはずだ」
「それが、アレイの実力だ」
「・・・」
浩二は絶句した
それを流すように、緊迫した無線が入った
「こちら大佐だ。聞こえるか、暗殺者」
「どうした」
「斥候で、フライ、ラムサレアス、爆弾狼、殺人蜂を出した」
「それで」
「今連絡が入ったんだが・・・使用してる武器が武器だ。すぐに射程距離内から逃げた方がいい。さもないと、確実に全員ミンチだ」
「どういうことだ」
「狙撃手が一人と、砲台らしきものが一つ、護衛の兵士が30人ほどいたらしい」
「砲台?」
「まず、狙撃手の使ってるライフルは、おそらくシャイタックM200だ」
「何!!」
浩二が驚くのは無理もない
シャイタックM200は、事実上最強の対物ライフルで、408CheyTacという専用弾を使用し、銅合金の単材から削りだされた弾頭をおよそマッハ3というすさまじい速度で飛ばしてくる。射程距離は軽く2キロを超え、弾丸の運動量はおよそ1万2000ジュールと、7,62ミリNATO弾の3~4倍程度のエネルギーを持っているこの弾丸が、人体に触れただけでも瀕死の重傷になるのは目に見えている
「そして・・・砲台のようなものが・・・」
「どうした、はっきり報告しろ」
浩二は何か嫌な予感がした
「改造して、陸上でも使えるようにした62口径76ミリ速射砲だった」
「そんな・・・馬鹿な」
62口径76ミリ速射砲は、62口径の76mm× 900mmという大口径の弾を全自動で吐き出す本来は軍艦などに取り付けられるものだ。射程距離はおよそ1万6300m、初速は925m/s。これは体のどこかを掠るだけでも肉片へと変化させる。想像しただけでも身震いが止まらなくなってくる
「・・・総員に告ぐ。ただちに撤退する。これ以上敵を刺激するな」
浩二は思わず地面を殴った
これほどまでに圧倒的な力を見せつけられ、何もせずに撤退。これほど屈辱的なことは他にない
「浩二、もう行くよ。いつまでも子供みたいに殴ってないでさ」
薙咲が浩二の腕をつかんだ
(必ず借りは返してやる)
浩二はそう誓いながら、引き返した
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# by dokkanogunmania | 2012-04-12 23:19 | 小説「Assassin」
紅剣。それは、ブラッドポイズンの外殻「インフィニティットハニカム」を砕くためのものだ
ヴェルタイトの南側の平原の端に位置するこの村は、10時間ほど前にミラ軍の第23小隊によって占拠された
ここを拠点にし、第2都市カルマも占拠した
浩二は、カルマを占拠していたミラ軍とミラ特殊掃討軍を殲滅しカルマを脱出。占拠されていた村にいた第23小隊も殲滅し、部隊長のシュレイと名乗る男も、浩二が尋問の末、射殺した
本来なら、この村を復興すべく資材などを集めたりしながら雑談などをして一晩楽しく過ごしていただろう
だが、そんなわけにもいかなくなった
すぐ近くの山にいると噂されていたブラッドポイズン「ヒュージ・コブラ」がなんと山を下って浩二のいる村を襲い始めた
浩二は、インカムやベストを脱ぎ捨て、持っていたMP5SD6も投げた
代わりにというばかりに、ベストに隠されていた2本の紅剣が出てきた
鞘から抜くと、刃の部分から何とも言えない輝きが浩二の目を刺激し、闘争心を最大限にまで引き上げた
「・・・殺るぞ」
浩二は笑みを浮かべながら、紅剣を構えた
左の剣を逆手に持ち替えた
グワァァァ!!
ヒュージ・コブラの咆哮を避けた浩二は、真っ先に斬りに行った
飛び上がると同時に左の剣を横に振り、続いて右の剣を振り下ろした
ヒュージ・コブラの首部分を十字に斬り裂いた
浩二が着地すると、それを見計らったようにヒュージ・コブラが噛みついてきた
(死ぬ・・・!)
浩二は一瞬だが死を覚悟した
しかし次の瞬間、信じられないことが起こった
桜木が浩二を突き飛ばしたのだ
浩二は3メートルほど飛び、地面に叩きつけられた
桜木は信じられないほどの跳躍力で、ヒュージ・コブラの攻撃を避けると、後ろに下がった
「なかなか使えるやつだ」
フライがそういうと、紅剣を作った素材でオーダーしていた投げナイフを3本取り出し、投げた
1本は眉間に当たり、他の2本は両目に1本ずつ。まるで導かれるように刺さった
グワァ!!!
さっきより短いが、大きな咆哮が浩二たちを襲った
その咆哮は、近くにあった民家を木端微塵にするほどのものだった
浩二は立ち上がり、後ろに下がると、全力で走った
「浩二、あいつのコアを破壊する気か!!」
ラムサレアスが大声で叫んだ
「当たり前だ。目が見えてない、今がチャンスだ!!」
浩二はヒュージ・コブラの胸部に向かって飛んだ
「砕け散れぇ!!」
浩二は両方の紅剣を落下し始めると同時に、振り下ろした
ヒュージ・コブラの体が両断された
浩二は着地すると、上から想像を絶するほどの赤い液体が降りかかった
浩二はヒュージ・コブラの死を確認した
「・・・大丈夫?」
桜木は血にまみれた浩二にタオルを渡してきた
浩二は頭についた血を拭き取りながらその場に座った
「こいつは・・・なぜ山を下りてきたのか不思議でしょうがない」
「それはおそらく・・・あの山から出る火山性のガスが原因じゃないかな」
ベスが話しかけてきた
「そういえば、あんたは博士だと名乗っていたな・・・何の研究をしているんだ?」
「俺か?・・・元ヴェルタイト第2空中実験島ブラッドポイズン研究実験棟中央塔管理者。そして・・・紅剣を設計、制作した最初の一人だ」
「何!!」
浩二は驚きのあまり、タオルを落とした
「そうだ、この人こそ、ブラッドポイズン研究の第一人者だ」
ソルがそういうと、ジープが2台村の中に入ってきた
「・・・どうやら、この村に長居は無用なようだ」
ソルがジープの運転席に乗った
「どういうことだ」
「もうすぐ分かるさ」
ソルはそういうと、アクセルを踏み、村の外に出た
その瞬間、ヒュージ・コブラが下ってきた山の山頂付近が火柱を上げた
「そういうことか。確かに長居は無用だな」
浩二は苦笑をすると、爆発のあった場所を見つめた
噴煙が立ち上り、山の木をまるで喰らい尽くすように溶岩が下っていく
何かが飛んできた
その物体は、浩二の頭上を過ぎて地面に落ちた
「早く切り抜けないと死ぬな。スピードを上げろ」
「分かってるさ。安心しろ」
ソルはそういうと、アクセルを一気に踏み込んだ
ガクンと車が揺れた
今日の夜もまた長くなりそうだ
浩二はそう予感していた
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# by dokkanogunmania | 2012-04-12 23:13 | 小説「Assassin」