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とある軍隊の飛翔弾丸

assassin44.exblog.jp

ここは廃人のブログです(笑)

日が沈むまであと1時間弱
浩二は、平原を進むジープの荷台から山の間に沈んでいく太陽を見送りながらあたりを警戒していた
さっきから胸騒ぎがする。何かが狙っているような視線を浩二は感じ取っていた
(あれか・・・)
浩二は1キロ先の高台から反射した光をとらえた
「伏せろ!!スナイパーだ!」
浩二は無線に向かって叫んだ
とたんに空気が擦れるような音が耳元でした
(狙いは俺か。笑わせる)
浩二は無線を入れた
「ソル、スピードを上げてあの林に潜り込め。佐藤も後ろに続け」
「いや、浩二。あそこには」
「いいから早く行け!ソル!!」
浩二はソルの話を無視して指示した
さっき光が見えた場所を見てみると、閃光が走っていた
とっさに浩二はガバメントを構え、ためらいもなく撃った
200メートルほど先で爆発が起きた
「あれはなんだ!」
佐藤から無線が入った
「大丈夫だ。相手がミサイルを撃ってきたから撃墜してやっただけさ」
「違う。前だ!!」
浩二が前を見ると、村が燃えていた
「ソル、行き先を変更だ」
「分かってる。ここで止めるぞ」
ジープが止まった。降りると全員が武装をして待っていた
「浩二、多分ミラ軍だ。殲滅した方がよさそうだな」
佐藤がにやけながら言ってきた
浩二は苦笑をすると、インカムをつけた
「全員聞こえるか」
前を見ると、10人全員うなずいた。戦う準備は出来たようだ
「今からあの村を強襲し、ミラ軍を殲滅する。ソルとベスは、ここで残って俺たちのバックアップだ。ソルはあの入口から逃げる敵兵を狙撃しろ。佐藤と俺、そしてバイは正面から突撃する。薙咲と桜木は側面からショットガンで叩け。フライたちは、フライがリーダーになって援護射撃を」
「殺人蜂、了解・・・」
「爆弾狼、了解しました」
「大佐、了解」
「フライ、以下3名。了解した」
「狙撃王だ。分かった、やってみる」
「サイクロン。了解だ。楽しみだな」
無線に全員の清々しい声が聞こえたかと思うと、全員が敬礼をしていた
「ただ今より、前方の村を強襲し、敵を殲滅。村人を救出する。全員、突撃準備!!」
浩二がそういうと、全員が銃を構えた
「突撃っ!!」
浩二たちの強襲作戦が始まった

正面の入口には、AK47を装備した敵兵が2人いた
それをフライがサイレンサーのついたグロックで難なく撃ち殺すと、浩二たちが村に潜入した
浩二とバイ、佐藤が持っている主力銃は、さっき武器庫で回収しておいたMP5SD6サブマシンガンを使った。
一番入口に近い民家に入った
敵は3人。強姦をしようとしていたところだった
浩二はためらわずに敵の頭を撃ちぬき、バイと佐藤も引き金を引き、全員射殺した
「大丈夫です。危害は加えません。私たちは味方です」
そう言って浩二は笑顔になると、捕虜となっていた女も安心したのか、笑顔を返してきた
「こちら暗殺者。入口近くの民家に敵3名。全員始末した。殺人蜂、そっちはどうだ」
「こちら・・・殺人蜂。敵は全く気付いてない。派手に始めてもいいか」
「もちろんだ、派手に始めろ」
浩二は思わず苦笑した
その時、ショットガンの派手な銃声が響いた
「よし、3つに分けるぞ。俺がこのまま村の右側の民家をクリアリングしていく。サイクロンは中央、大佐は左側の方をやってくれ」
浩二の言葉を合図に、3人は民家を出た
浩二はすぐに近くの路地に入り、隣の民家の入口を見た
入口に鋼線が張ってあった
「こちら暗殺者、トラップに注意せよ」
「こちら大佐、こっちもトラップ発見、アップルだ」
「バイだ。敵のいない場所に張ってある。今敵2名を射殺」
次々と無線が入ってきた
浩二はさっきいた民家に戻り、クリップをもらうと、アップルのピンが刺さっていた穴に差し込み、鋼線を切断した
トラップを一つ処理すると、さらに奥の民家の入口の横にしゃがんだ
中から人の気配がする
浩二は中を見た銃を構えて震えている敵が一人見えたが、こちらに気付いた様子はない
浩二はすばやく入口の前に立ち、撃った
敵が血を噴き出しながら倒れた
だが、まだ人の気配がする
(しまった)
民家の中から殺気がした
とっさに伏せると、銃声とともに弾が頭上をかすめた
浩二は銃を構え、反射的に撃ち返した
ガシャッと銃を落とした音がした
浩二はハンドライトを出し、照らした
2人の男が床に倒れて事切れていた
一人は眉間、もう一人は右胸に穴が開いていて、そこからあらんばかりの血が吹き出ていた
「こちら暗殺者、敵2名を」
ドォン!!
無線を遮るように大きな爆発音がした
浩二は、顔から血の気の失せるような感覚を覚えた
「・・・誰か報告しろ。今の爆発はなんだ」
「こちら大佐・・・サイクロンがトラップに引っかかったらしい。命に別条はないが、応急手当をしている暇もなさそうだ」
銃声が断続的に響いた
浩二は安堵の息をついた
「こちらアマテリウス、今サイクロンの手当てが終わりました」
「そうか、よくやった。サイクロン、大丈夫か」
「問題ない。右足と脇腹をやられたが、まだ走れる」
浩二は思わず苦笑した
ふいに目の前に影が現れた
浩二はとっさに銃を構え、引き金を引こうとしたが、弾が出なかった
(弾切れか!)
目の前の敵は、何かを振り回してきた
浩二は、武器庫でこっそりもらったサバイバルナイフを抜き、敵を切りつけた
目の前から血が飛んできたが、自分の意識も一瞬遠のいた
浩二は、思わず頭を押さえた
どうやら鉄パイプで頭を殴られたようだ
血が出ていたが、大した出血ではない
バンダナを取り出すと、三角巾のようにして、頭に巻いた
すると、無線が入ってきた
「こちらサイクロン。敵の親玉を捕縛した。殺るか?」
「そうだな・・・一つだけ聞きたいことがある。そのままにしておけ。今行く」
浩二はそういうと、村の中央のひと際大きい民家に入って行った
「こいつが親玉か?」
民家の中には、サイクロンと佐藤、そしてアマテリウスがいた
目の前に、椅子に縛られた親玉らしき敵兵がいた
「お前にはいくつか聞きたいことがある」
「な・・・なんだ」
浩二は銃を向けて尋問を始めた
「向こうの丘にいたスナイパーは誰だ。答えろ」
「お前・・・吉樹浩二か」
浩二は、敵の足を撃ちぬいた
敵は悲鳴を上げた
「俺の質問に答えろ」
「わ・・・分かった。あれはミラ軍の第2将軍メリモス様本人だ」
「そうか、じゃあもうひとつ。お前はどこの所属だ」
「俺は・・・そのメリモス様の1軍、第23小隊の隊長シュレイだ」
「分かった。ご苦労だったな」
浩二は残虐な笑みを浮かべ、ガバメントを抜くと、シュレイの頭に突きつけた
「や・・・やめてくれ!!反省する。だからやめてくれ!!」
シュレイは手を合わせんばかりの勢いで懇願した
「大丈夫だ、将軍と反省させてやる・・・あの世でな!!」
浩二は引き金を引いた
シュレイの頭に穴が開き、そこから血が噴き出た
「なかなか残虐なことをするな浩二」
バイが笑っていた
浩二は思わず苦笑してしまった
「敵部隊長の死亡と敵の全滅を確認。さっきのトラックに集合しろ」
浩二は、民家を出た
日はもう沈み、あたりは暗闇に包まれていた
村にジープが2台入ってきた
「こちらソル。死体を処理し、ここで寝るぞ」
「あの山の中のほうが安全じゃないのか?」
「いや、あの山にはブラッドポイズンが住み着いてるといううわさがある。やめといた方がいいぜ」
浩二は、話していた山のほうを見た
中腹のほうで、何かが動いてるような気がした
「おい。一つ聞きたいんだが」
「なんだ」
「そのブラッドポイズンって、蛇の形をしてるやつか?」
浩二は、明らかにこっちに向かってくる何かの姿をとらえていた
「よくわかったな。そう、巨大毒蛇、ヒュージコブラが住み着いてるそうだ」
(やっぱりそうか)
「フライたち!紅剣だ!!ブラッドポイズンがいるぞ!」
浩二は紅剣を抜いた
いち早く異変に気付いたフォモレスがM4カービンを捨てて紅剣を抜いた
それにならい、フライ、アマテリウス、ラムサレアスも紅剣を抜いた
「・・・殺るぞ」
その言葉を放ったとたん、目の前の森からヒュージコブラの頭が見えた
全員が紅剣を構え、近づいた
急遽現れたブラッドポイズン「ヒュージコブラ」
浩二は思わず笑みを浮かべた
(昨日と同じか・・・)
目の前に現れたヒュージコブラは咆哮した
すさまじい衝撃波が浩二たちを襲った
だが、それを難なく避けると、浩二は真っ先に突撃していった・・・
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# by dokkanogunmania | 2012-04-12 23:12 | 小説「Assassin」
機関砲の設置を終えた浩二は、P90をトンネルの奥の方に向けた
少し前に、敵の捜索に出たバイから無線が入った
内容はもちろん敵の接近だ
特殊防弾板の陰に、フライとラムサレアスがM4を構えて待機している
機関砲には、フォモレスとアマテリウス
倉庫内では、大佐や薙咲、桜木がベスを警護しているが、最悪倉庫まで敵が来た場合を想定して、倉庫内はトラップが仕掛けられてある
バイは敵の背後で動きを探っている
ソルは浩二の後ろで、スナイパーライフルの「ドラグノフ狙撃銃」を構えている
全員が前を見た
浩二は双眼鏡で敵の装備を見て思わず舌打ちをした
「VSSか・・・」
敵は全員、狙撃銃「VSS」を装備していた
VSSは、9×39mmの亜音速弾を使用した特殊用途狙撃銃のことで、ハンドガードからサウンドサプレッサーが生えたような形状をしている
そのとき、板が音を立てた
どうやら銃撃されてるようだが、音がほとんど聞こえない。
聞こえるのは板に銃弾が当たる音だけだった
「・・・こちらソル、敵の目の前にスタングレネードを投げる。全員目をつぶってろ。こいつは消音使用だから、威力は半減するが、足止めくらいにはなるだろう。」
「暗殺者だ。スタングレネードの使用を許可する。光が収まったら機関砲をぶっ放せ。そのあと、総攻撃だ」
「投げます!!」
ソルの声が聞こえたかと思うと、銃撃が止んだ
浩二はとっさに目を閉じて板の後ろに隠れた
ボン!と殺したような音とともに強烈な閃光が敵の目の前から放たれた
それは、浩二が目をつぶっていても感じられるほどだった
間髪入れずに設置型の機関砲2門が火を吹いた
浩二は板を飛び越え、敵に向かって全力で走りながら引き金を引いた
P90の5,7×28mm弾は、敵を一斉掃射した
「浩二!もういい、戻ってこい!!」
佐藤の声が無線に入ってきた
コードネームを使わないところを見ると、戦闘は終わったようだ
明かりがついた
浩二は目の前の惨状を確認すると、武器庫の方に向かって歩いていった
浩二が倒したのは8人だった。しかし敵兵の数は数えられなかった
「どうだった」
中にいたベスが聞いてきた
「俺の倒した敵以外は、機関砲でミンチにされてた」
浩二は苦笑すると、弾薬などを近くにあったバッグに詰め始めた
「戦争でもするつもりか?」
後ろから声をかけられた
「フライ、力を貸してくれ」
「言われなくても最初からやるつもりだ。全員、出撃準備!」
全員が、一番最初にやってきた梯子の場所にいた
「最後に・・・ここにいる死体さんや、武器弾薬に贈り物をあげるとしますか。全員脱出!!」
佐藤は笑いながらそう言うと、一目散に梯子を上っていった
浩二は首を傾げながらも、地上まで全力で走っていった
最後に、爆弾狼こと薙咲雷希が出てくるのを確認すると、近くに止められてあったジープに分乗した
とたんに地面が揺れたかと思うと
さっき出てきた場所から熱風が出てきた
「驚いただろ、薙咲が武器庫にあった全部の爆薬を使って武器や弾薬、さらにはミンチになった」
「もういい、分かったから」
浩二は興奮している佐藤をなだめるようにして会話を終わらせた
「浩二、中心都市クラウストに急ぐぞ。おそらく占拠されている。途中俺たちの拠点基地に案内する。そこで装備を調えて、出撃だ」
「承知した」
浩二は、外の景色を見ながら答えた
2台のジープは、カルマを脱出し、中心都市クラウストに向かって走り出した
浩二は、何か背中に冷たいものが刺さるようなものを感じた
第六感。浩二の危険信号は、まさに青から赤に変わるところだった
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# by dokkanogunmania | 2012-04-11 20:21 | 小説「Assassin」
トラックから30メートル先にある武器庫から、次々と武器と弾薬が運び出されていた
「浩二、これを使え」
佐藤は高性能のインカムを渡してきた
「こんなものまであったのか」
浩二はインカムを装着すると、スイッチを入れた
「こちら暗殺者、応答せよ」
浩二は前使っていたコードネーム「暗殺者」を使用することにした
「おぉ、さすがだな。こちら大佐、感度良好」
佐藤も、コードネームを使うようだ
「爆弾狼、OKです」
「・・・殺人蜂、準備完了」
浩二は思わず苦笑した。全員前に使っていたコードネームを使っているからだ
ちなみに、爆弾狼は薙咲、殺人蜂は桜木のことを指している
浩二はホルスターを付け、サブアームのコルトガバメントをしまっていると、思わぬとこから無線が入った
「こちら狙撃王。はっは、驚いただろう。ソルだ、狙撃なら任せろ」
「暗殺者、了解」
「こちらサイクロン。本名はバイだ。暗殺者、聞こえるか?」
「暗殺者、聞こえてるよサイクロン。よろしく頼む」
次々と無線が入ってきた
浩二は苦笑しながら無線をとった
「こちら暗殺者、総員に告ぐ。作戦を伝えるため、大佐と爆弾狼、殺人蜂は武器庫に。それ以外のものはトラック付近で敵の動きを探ってくれ」
「サイクロン、了解」
「こちら狙撃王、承知した」
さすが軍人だけあって、動きは速かった
浩二が武器庫にはいると、フライたちが武装していた
「俺たちは俺たちで動く。今反対派の軍に出動を要請したところだ。1時間あれば来るだろう」
フライはそういうと、トラックの方に向かっていった
浩二は奥に進んでいくと、召集したメンバーが既に待っていた
「浩二、説明してくれ」
佐藤がそういうと、浩二が話し始めた
「敵はあと数分もしないうちに来るだろう。そのため、手短に説明する。まずは、爆弾狼があのトラックの荷台に爆薬を仕掛けろ。なるべく多めにな。その後、俺と大佐がP90で突撃する。殺人蜂はその間ベスを守っててくれ」
浩二が一通りの説明を終えると、全員が一斉に動いた
浩二はそれを見届けると、トラックの方に行った
「状況は?」
「今のところ何もない。だが、今少し音がした。少しずつ敵が近づいてるのは確かだ」
ソルはそういうと、トラックの運転席の部分を通り、敵がいる前線に出た
前線はM4A1で武装したフライ、ラムサレアス、アマテリウス、フォモレスが固めている
「一応サイクロンを向こうに行かせて敵の状況を探ってきている。もう少しで無線が入るはずだ」
その直後、無線が入った
「こちらサイクロン、敵をやりすごした。もうすぐそっちに来るはずだ」
「暗殺者、了解・・・」
浩二はトラックの前にいるフライたちに敵の接近を知らせると、トンネルの端にある柱の陰に息を潜めた
数十秒ほど待っていると、バタバタと足音が聞こえてきた
「全員聞け、今敵がトラック前に到着した。敵の数は50人ほどだ。爆弾狼、聞こえるか?」
「こちら爆弾狼です。暗殺者、爆弾を起爆ですか?」
「そうだ。俺がカウントダウンをする。爆破したら、一斉射撃だ。敵は一人残らず殺れ。それじゃ・・・3、2、1。殺れ!!」
その瞬間、トラックとてつもない音を立てて爆発した
その直後、浩二は敵に向かってP90をフルオートで撃った
激しい銃撃音がトンネル内に響いた
「こちらサイクロン、緊急事態発生!!」
バイの緊迫した声が聞こえた
「サイクロン、どうした!」
「増援だ。しかもあれはおそらくミラ軍の将軍ニアの特殊掃討隊だ。まともにに戦えるやつじゃない!」
「・・・こちら暗殺者、全員に告ぐ。今すぐ武器庫から脱出しろ。」
浩二は全員に撤退を命じた。が、その直後に無線が入った
「こちら大佐。暗殺者、一旦武器庫に来い。面白いもの見せてやる」
浩二は首を傾げながらも、武器庫のほうに走っていった
武器庫につくと、佐藤とソルが大きな板を運んでいた
「これは防弾の特殊板だ。対戦車ライフルを至近距離で撃たれても傷一つつかない代物だ。これで防御壁を築く、浩二も運ぶのを手伝ってくれ」
「分かった」
浩二は手伝うために倉庫に入ると、薙咲が大きな木箱に手をかけながらにやけていた
「どうした雷希。そんなににやけて」
「この箱の中には何が入ってるか分かる?」
薙咲はさりげなく浩二の横に来ると、耳元で囁くように言った
「設置型の機関砲だって」
浩二は予想外の回答だったため言葉を失った
タイミングを計るかのように無線が入った
「暗殺者、応答願います。こちら大佐」
「・・・どうした」
「特殊防弾板を早く運んでくれ。機関砲は最後に設置する。イチャついてないでとっとと来い!」
佐藤が笑っているのが聞こえた
浩二は苦笑すると、銃を肩に掛けて防弾板を持ち上げた
「薙咲、手伝ってくれ」
そう言ったとたん、板が少し軽くなった
「言われなくても手伝うって」
薙咲も笑っていた
板を指示された位置に運び終えると、フライたちが滑車を使って木箱を運び出していた
どうやら、戦いの準備が出来たようだ
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# by dokkanogunmania | 2012-04-11 20:18 | 小説「Assassin」
浩二の腕時計「ブラックフォーク」は、バイが背負っている反対派の将軍「フライ」がくれた軍用の時計だ
そのブラックフォークは、午前8時56分を指していた
少し前までは、危うく至近距離の銃撃戦になるところだった
だが、バイとソル、そして薙咲と桜木は麻酔銃をすでに将軍たちの首元に照準をあわせていたため、至近距離の銃撃戦を避けると同時に、将軍たちを回収した
しばらく歩くと、大きな広場に出た。真ん中にはトラックが少なくとも10台止まっている
「これは・・・」
浩二は絶句した
「すごいな。これも過激派のサービスといったとこか」
佐藤自身もここまで用意がいいとは知らなかったようだ
苦笑しながら1台のトラックに近づいていき、荷台を開けた
荷台には救急箱と、M4A1が積まれていたが、浩二は何か違和感を覚えた
先に佐藤が武器を見つめていたが、横に首を振った
浩二は武器をかき分けた
よく見ると、武器はM4A1に混じってAK47が下の方に隠されていた
その瞬間、浩二の脳裏に危険信号が点滅した
「ここは危険だ。ソル、トラックでさっきまでいた武器庫まで戻るんだ」
浩二はソルにそういうと、ほかの仲間に早くトラックに乗るように指示した
浩二はトラックの下をのぞき込み、頷いた
「ソル、1分待ってくれ」
そういうと浩二は、タクティカルベストからペンチを出すと、トラックの下に潜り込んだ
数秒後、浩二は下から這い出てくるとトンネルの入り口の方に何かを持っていき設置した
そして、走って戻ると浩二はトラックの荷台に乗った
「ソル、出発だ」
「了解」
ソルはアクセルを踏んだ
トラックは勢いよく走り出し、トンネル入り口に差し掛かったそのとき、さっきまで止まっていたトラックが全て爆発し、炎上。木端微塵になった
「な・・・」
佐藤は絶句した
「驚いたか?俺も驚いた。まさかミラ軍がこんなところにトラップを仕掛けるなんてな」
浩二は苦笑しながら銃を置いた
「どういうことだ?なんでそんなことが分かったんだ?」
バイは状況が理解できてないらしく動揺している
「どういうことか?簡単だよ。まず、佐藤がここにトラックが置いてあることを知らない時点で怪しい。それで、佐藤が真ん中に不自然に置いてあるトラックの荷台を調べてみると、M4が置かれてあった。しかし、下の方にはAKが積んであった。それで、トラックの下を見ると、案の定鋼線が張られてた。線は他のトラックの荷台に付いていた。おそらくブービートラップだろう。それを俺が解除して自分の鋼線に結びつけて、入り口に線を張って出るときに爆発するようにしといたってわけだ」
浩二は説明を終えると大きくため息をついた
そのとき、後ろの方から銃声がした
「ミラ軍か・・・」
浩二はP90を構えると、躊躇なく後方に照準を合わせ、引き金を引いた
相手も黙ってはいないようだ。激しい反撃を受けた
トラックがスリップし、止まった
トラックはトンネルを塞ぐように止まったため、浩二たちは武器庫側に降り、マガジンを入れ替えた
「今から後方の敵を殲滅する。全員攻撃に備えよ」
「俺らも参加させてくれ」
全員トラックの方を見た
トラックの中から、フライを先頭にラムサレアス、アマテリウス、そしてフォモレス。全員目が覚めたようだ
「浩二、申し訳なかった。詳しいことは後で話す。とりあえず協力して前の敵を倒そう」
全員が団結した
午前9時9分、トンネル内での脱出作戦が始まった
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# by dokkanogunmania | 2012-04-11 20:16 | 小説「Assassin」
「な・・・ここが第2都市のカルマなのか」
建物には、所々に穴が開いている。おそらく銃弾による穴だろう
「そうだ。と言いたいところだが、こりゃひどいな。一体何があったんだ?」
バイも、驚きを隠せないようだ
ふいに目の前の建物の中から銃を持った男と女2人が出てきた
「浩二・・・浩二なのか?」
その男は浩二を見たとたん、目を見開いた
「大佐・・・無事だったのか!!」
浩二はその男「大佐」こと佐藤輝を見て無事だということを悟ると、他の2人を見て笑った
「おまえらは・・・薙咲雷希と、桜木芽衣か。無事だったんだな・・・良かっ」
「敵襲!!」
浩二が安堵の息をつく暇もなくソルの声が聞こえた
全員が反射的に目の前の建物に身を隠した
とたんにさっきまで乗っていたトラックに無数の銃弾がヒットし、まもなく爆発した
「間一髪だったな」
ソルがそういうと、バイとベスがにやけながらAK47を
両手に1丁ずつ持って掲げた
浩二は苦笑すると、バッグからMP7A1を出した
「やっぱ浩二はそれが一番似合うな。ちなみに、俺たちはここの地下にあったM870を使わせてもらっている」
佐藤が持っているのは、ショットガンの「M870」だ
アメリカの警察車両には必ずといってもいいほど乗ってるポンプアクション式のショットガンだ。
「とりあえず地下に行けばいろいろある。行くとしよう」
佐藤がそういうと、通路の奥の鉄板をどけて、階段を下りていった
浩二たちも続いて降りていくと、行き止まりになった
「この下だ」
佐藤はその場にしゃがみ、目の前の床と壁の境目にある穴に指を入れた。すると、左の壁が開き、明かりがついた
「こっから降りろ。1分したら扉が閉まるから早く!」
佐藤はそういうと、飛び降りるように降りていった
梯子のようなもので降りていくと、広い空間に出た
「ここは・・・」
着いたとたん、浩二とソルたちは絶句した
「驚いただろう。ここは、過激派の秘密武器庫だそうだ。目の前にあるコンテナにはP90が入ってる」
「P90だと?・・・ここで武器を変えた方がいいな。全員今のうちに武器をそろえておこう。これからこの街から脱出する作戦を立てよう」
「それなら、そこの壁から街のはずれに出れる。そこから外壁沿いに進み正門まで強行突破しかないだろう。なら、破壊力のあるP90の方がいいだろう。幸いここにいる奴は全員銃の扱いには慣れてる。なら、脱出は可能だ」
佐藤は一通りのことを言うと、大きなため息が漏れた
「俺とソルは、P90をメインウェポンにして、正面の敵を攻撃する。真ん中にベスを。雷希と芽衣は、ショットガンで武装して横の敵を。バイと佐藤はしんがりを頼む」
浩二はそういうと、コンテナで武器をそろえ始めた
それにならい、ほかの仲間も準備を始めた
「浩二、これを付けておけ。あとで役立つ」
佐藤は浩二にタクティカルベストを渡した
浩二はそのタクティカルベストを装着すると、P90のマガジンを10本ほど取ってバッグの中に入れると、さらに3つ取ってベストの中に装着した
「よし、終わったぞ」
浩二がそういうと、梯子とは逆の壁に全員が笑いながら待っていた
浩二と佐藤はP90。薙咲と桜木がショットガンのM870。そしてバイとソルはサブマシンガンのAKS74U、通称「クリンコフ」で武装した
「よし、行くぞ・・・」
そういうと、佐藤がまたしゃがんで、前にある床と壁の境目にある穴に指を入れた
とたんに前の壁が開き、明かりが消えたかと思うと通路の明かりがついた
浩二たちは、殺伐とした地下の隠し通路を進んでいった

浩二の腕時計「ブラックフォーク」は、午前7時19分を指している
地下の隠し通路を進んでいると、いきなり明かりが落ちた
「停電か?」
浩二は、時計のライトボタンを2回押した
すると、オレンジ色の強烈な明かりが時計から放たれた
これは、トーチライトで、1マイル先まで照らせるという
「おい、浩二やめろ!!敵が」
ダダダッ!!
浩二はとっさに明かりを消して伏せた
前の方から銃撃された
よく見ると、前から聞き覚えのある声が聞こえる
「ここに、浩二がいるはずだ!探し出せ!」
驚くことに、フライの声だった
「大佐たちは、そこのくぼみに隠れてくれ。俺は交渉しにいく」
そういうと、浩二はまた時計のライトボタンを2回押して、手を挙げながらゆっくりと声のしたほうに近づいた
「俺が吉樹浩二だ、フライがいるのか?」
浩二は慎重に進みながらそう言った
「・・・浩二か。なぜあそこから逃げて、敵のゼルモーアに寝返ったのか、聞かせてもらおうか」
フライの声は怒りに満ちてる声だった
「寝返ってなんかない。俺は・・・あんたたちに迷惑をかけたくなかったんだ。それに、あいつらとやってける自信もない」
浩二は頭の中に浮かんだ言葉を淡々と言った
「全く。どいつもこいつも・・・俺の友人のベスもそうだった。あいつと俺は小さい頃から幼なじみだった。学校を出ると、俺達は別の道を歩んでいった。俺は将軍に、あいつは博士になると言って。だが、あいつは寝返った。理由は分からないが、最後にあったときはゼルモーアとの戦いで、敵陣の中から俺を撃ってきた」
「そうか。・・・だからって、俺がどこかに行っただけで、敵に寝返ったと。ふざけるな!!」
浩二は叫んだ。すると、それに呼応するかのように明かりがついた
前には驚くことに、あの4人の将軍以外誰もいなかった
後ろを振り返ると、仲間が全員銃を構えていた
「浩二、下がってろ」
ベスは、クリンコフをフライたちに向けながらそういうと、フライの前に立って口を開いた
「俺は、敵に捕まっていた。それで、命令された。もしお前たちがが俺を許せないなら、俺を殺せばいい。だが、浩二たちに手を出してみろ・・・一人残らず撃ち抜くぞ」
「・・・随分変わったな。ベス、やれるもんならやってみろ」
フォモレスは、浩二に銃口を向けた
フォモレスが持っている銃はデザートイーグル。この距離でまともにヒットすれば、どこであろうと致命傷になりかねない
浩二は、P90を構えた
プシュッ!プシュッ!
缶を開けるような音がすぐ後ろで聞こえた
後ろを振り返ると、ソルとバイ、それに薙咲と桜木が麻酔銃を構えていた
前を見ると、4人は崩れ落ちるところだった
よく見ると全員首筋に麻酔弾が当たっていた
「助かった。行くぞ」
浩二たちはまた進み始めた・・・
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# by dokkanogunmania | 2012-04-11 19:48 | 小説「Assassin」